プロの為替戦略プレミアム

7月29日 東京市場為替戦略 《8:23》

  EUストレステストが波乱なく終了したことや米企業業績の改善などリスク許容度上昇による他通貨ドル買いとドル円の底堅い展開が続く中、米6月耐久財受注は前月比1.0%減と、事前予想の1.0%増に反し、2ヶ月連続の前月結果を下回ることとなったため、リスク許容度の低下に結びついた。加えて、FRB地区連銀経済報告で、米国の景気減速懸念が再燃し、一部地区での景気拡大ペース鈍化が指摘されたことが嫌気されたことも、リスク回避になったとみられる。

  ユーロドルは、米経済指標悪化によるドル売りによって一時的に堅調となり、1.30ドル半ばを少し下回る水準を数度試したが、リスク許容度低下によって、上昇幅を拡大するとみた短期筋のユーロドル・ロングポジションの調整に終始する展開となった。ただ、下値は1.2980ドル付近となったが、引続き、EUストレステスト後の安心感とユーロ金利の高止まりが背景にあると思われる。米耐久受注予想がマイナスとなるなど想定外の結果によって、1.3050ドルを突破できなかった要因となった。もし、改善結果となっていれば、上昇する動きに変りはないと信じている。

  ポンドドルも同様に、米経済指標悪化を材料に1.55ドル後半から1.5635ドル付近へドル売り/ポンド買いと一時的になったが、リスク回避による動きが高まり、1.56ドル付近まで軟調な地合いとなった。ただ、キングBOE総裁が英経済への緊急刺激策の引き揚げ時期を議論しているとしながらも、英国政策金利が「正常な水準」に戻る時点までには「相当な」距離があるとしたが、相場へ与える影響は少なかったようだ。一方、ビーンBOE副総裁は、ポンド安がインフレに与えた影響は当局者の予想を上回るものだったと指摘し、ポンド下落への警戒感を伺わせた。同時に、直近の英インフレ率は3.2%~3.4%となっており、政府目標の上限である3.0%を超えているため、利上げ観測が後退しない理由となっている。また、英GDPが1.1%と4年ぶりの好調だったこともポンドドルの下支えとなる筈だ。リスク回避によるポンドドル売りとなることも考えられるが、上記材料によって、下げた場面での買戻しが先行することだろう。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

おすすめFX会社

経済指標カレンダー

政策金利表