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7月28日 欧米市場為替戦略 《16:00》

  EUストレステスト後の安心感、欧州経済指標の改善や米企業業績改善によるNY株式市場上昇などを背景にしたリスク許容度上昇によって、ユーロドル、ポンドドルは堅調な展開となった。ただ、値幅は限定的となり、ユーロドルは1.2990ドルから1.2968ドルへ下落後、1.3003ドルまで回復、ポンドドルも1.5580ドルから1.5565ドルへ下落後、買い戻され1.5593ドルまで上昇した。

  独IFO景況感指数の改善に続き、独GfK消費者信頼感指数が予想を上回る中、EUストレステスト後の欧州系金融機関の決算内容が好調なことを背景に、ユーロドルの売り材料が大きく後退している。EUストレステストが概ね順調に終了したため、欧州系金融機関債の保証コスト低下も、欧州金融市場の安定化に繋がっている。また、欧州大手金融機関が好決算だった要因が、バーゼル銀行監督委員会の銀行の自己資本比率と流動性に関する規制強化案の一部を緩和する方針を示したためとする市場関係者もいるようだ。

一方、ユーロ市場金利が上昇傾向にあるが、EU圏経済の下振れリスクが後退した影響とみる向きと信用供与面から高コストの資金調達を余儀なくされている欧州系金融機関が複数存在しているとする向きがあるが、EUストレステスト後の金融機関財務内容が一応、評価されたことを考慮すれば、EU圏経済成長低迷懸念の後退による流動性の健全化と思われ、ユーロドル買い材料となるだろう。ただ、1.30ドル台半ばを数回試すものの、その水準で安定することは無いが、短期筋が1.30ドル半ばを壁にショートポジションを形成しているとの見方が強まっている。引続き、EUストレステスト後の安心感などリスク許容度上昇によるユーロドルの底堅い地合いが継続すれば、これらのショートポジションの損切りを巻き込みながら、大幅上昇となる可能性が高まったとみている。

ポンドドルに関する材料は不足したが、英経済先行きに悲観的とする見方の中、英消費活動の回復に期待が寄せられるようになったため、引続き底堅い展開となっている。欧州系金融機関の財務内容の安全が不完全ながらも確認されたことや英系金融機関も検査に合格したことも好感され、引続きポンドドルの底堅さは継続すると思われる。東京時間、1.55ドル後半で推移していたが、欧州勢の買いによって。1.5625ドルをつけている。

本日はキングBOE総裁、ビーン副総裁の発言を控えているが、先のBOE議事録公表で、英経済見通しが「若干悪化した」ことと示唆したため、楽観的発言は期待できそうに無く、上値が一時的にも抑えられる可能性はあるだろう。ただ、欧米株式市場の堅調さ、金融市場の安定化などを背景にしたリスク許容度上昇によって、下げた場面では買戻しが強まるとみている。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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