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7月27日 東京市場為替戦略 《8:15》

 EUストレステストに対する欧州勢の評価を見極めたいとする動きの中、ユーロドルは一時、検査基準が厳格でないとする見方も浮上し1.2900ドルを割る動きとなったが、概ね好調な結果に終わった安心感から、買い戻す動きが強まった。また、先の独IFO景況感指数が堅調だったこともEU圏経済の回復の予兆となるとされ、ユーロドルの支援材料となった模様だ。

  欧州系金融機関の資本不足が35億ユーロと事前予想より小規模となったため、金融市場安定化が見込めるとの見方から、スペイン、ポルトガルなどEU重債務国国債と独国債利回りが縮小したことも、ユーロ市場へ資金還流する動きが出始めているようだ。また、EUストレステストに対し、悲観的な見方を強めた短期筋のユーロドル下落も限定的となり、1.29ドル半ばを境に損切りの動きが先行し、1.3000ドルを突破した。上昇力も限定的となっているが、波乱がなかったEUストレステストやユーロ金利の上昇とEU圏経済指標改善によって、引続き上昇傾向に変化はないと思われる。

  また、ユンケルEU議長は、EUストレステストを高く評価する中、EU圏経済のファンダメンタルズは日米より良い状態にあり、EU圏の出口戦略は構造改革と相まって実施される必要があると示唆しため、今後は金融当局の出口戦略に対する考え方が注視されることとなるだろう。

  英GDPの改善した中、EUストレステストで英系大手金融機関が検査合格したことを好感し、ポンドドルは1.5450ドル付近を底値に、一旦1.5515ドル付近まで上昇した。先週発表された英小売売上高が好調だったことや英雇用市場改善、緩やかなインフレ傾向など英経済に対する楽観的見方が強まり、一時EU圏経済の遅れの悪影響による英経済悪化懸念は大幅に後退する状況だ。直近の英物価指数もBOE予想以上となっているが、英住宅価格も昨年度比2.2%程度上昇していることもポンドドルの支援材料になったようだ。英経済、政治状況に関連した悪材料がなく、米企業業績好調やNY株式市場上昇などリスク許容度上昇によるドル売りによって、ポンドドルの底堅さが出ると思われる。

  ポンドドルと同様に、EUストレステストや欧米株式市場の堅調さを背景に、豪ドル・ドルも0.89ドル前半から0.9030ドルまで右肩上がりの展開となった。直近の物価指数が事前予想より低下したことにより、来月の豪準備銀行政策決定会合で利上げが無いとする見方によって、下値を探る動きも出たが、市場筋はリスク許容度動向を材料視していると思われる。豪準備銀行が利上げをしないとしても、金利面での優位性に変りはなく、欧米株式市場が回復傾向にあれば、急速な買戻しが先行するはずだ。買い継続したい。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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