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7月27日 欧米市場為替戦略 《16:05》

 EUストレステストに波乱がなかったこと、英GDP改善、米新築住宅販売件数の好調さなどリスク許容度上昇に伴って、ユーロドル、ポンドドルと豪ドル・ドルの買いが継続している。また、米企業決算が市場予想以上の好調さに支えられたNY株式市場の上昇も、リスク回避後退要因となったようだ。

  基本的な材料に変化はなく、EUストレステスト後のイベントリスクが回避された安心感からユーロドルの買戻しが先行している。不合格となった91行中7行の資本不足は35億ユーロだったことが事前に懸念された巨額の数値から大幅に乖離しており、一時的な金融市場の混乱を回避できたことがユーロドルの下支えとなっている。これが積極的な買い材料になるかは不明だが、反対の売り材料が市場に浮上しないことが買いに繋がっていると思われる。また、ギリシャとポルトガル、アイルランド、イタリア、スペイン国債の保証コストも顕著に低下していることも、ユーロドルの下支えとなっている。

ただ、欧州系金融機関が保有するEU加盟国国債の価格変動に対し、償還まで保有する国債には価格変動リスクを排除する中、財政悪化懸念からギリシャ、ポルトガル、スペインなどEU重債務国の国債価格は下落した場合、実際は損失負担となる。EUは、EU圏政府の債務不履行はありえないとしているが、ギリシャなど財政削減計画に後退する結果などが明らかになった場合、市場筋がこの不合理な検査基準に不信感を抱き、今回のEUストレステストに対する不信感がユーロドル売りに転じさせることとなるだろう。この点を市場筋が材料としない限り、ユーロドルの下値は堅くなると思われる。

   ポンドドルもユーロドルと同様に堅調だが、値幅は限定的となり1.55付近で推移している。EU経済後退の悪影響によって、英経済も回復の遅れが懸念されていたが、直近の英経済指標の改善と上昇するとは予想されていなかった英GDPが順調に上昇したことも好感され、ポンドドルは底堅い展開が継続している。市場筋がリスク許容度を重視する動きが高まる中、欧米株式市場が順調なことや米企業業績決算が良好なことがポンドドルの動きを左右することとなりそうだ。大きな売り材料がないだけに、過去に悲観的見方をした市場筋の買戻しが炙り出される状況だろう。加えて、米WSJによれば、英国債保証コストが大幅に低下したことも、ポンドドル買い材料となることだろう。

  同様に、欧州系金融機関に対するEUストレステスト結果が好感されたことや、米新築住宅販売指標が改善する中、資源価格など堅調な動きも手伝って、豪ドル・ドルへの資金流入が継続し、0.89ドル後半から0.9030ドル付近まで買われた。リスク許容度上昇が継続されれば、金利面での優位性を持つ豪ドル・ドルの上昇は続くだろう。また、今後の豪経済指標は、豪経済成長の勢いを示すこととなるとされ、利上げ観測が再び、浮上することとなった模様だ。欧米株式市場など大幅な下落が無い限り、引続き豪ドル・ドルの堅調な展開となりそうだ。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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