プロの為替戦略プレミアム

7月23日 欧米市場為替戦略 《15:58》

【欧米市場為替売買シナリオ】
バーナンキFRB議長の「異常なほど不透明」との米経済の見通しとの悲観的な言葉とFRBによる長期間に渡る低金利政策だけを取り上げ、86円前半へ大きく円高となったが、米中古住宅販売件数が事前予想を上回ったことを背景に、ドル円は87.22円まで上昇した。ただ、本邦輸出企業の売りに圧され、86円後半での取引となっている。

FRBは米国内経済が再び減速する可能性は高くないとした上、米経済の回復は続く見通しを示唆していることを無視してはならず、米雇用市場改善など消費行動拡大に繋がる傾向が鮮明になれば、FRBは超低金利を解消する出口戦略へ着手する可能性が高まると思われる。また、米企業業績改善によるNY株式市場上昇は、ドル円の上昇要因と共に、リスク許容度の上昇による他通貨ドルの上昇にもなり、NY株価動向から目が離せない状況だ。一時の米国経済に対する悲観的見方が後退したことを背景に、ドル円は底堅い動きになりそうだ。

一方、EU圏経済指標の改善とEUストレステストへの期待感から、売られ過ぎたユーロドルの買戻しが先行することとなり、1.29ドルを挟んだ水準で推移している。EUストレステストに対し、欧州系金融機関の全てが健全であれば、ストレステストをする必要がないとの懐疑的見方も浮上する一方、欧州系金融機関の財務結果が健全とされれば、検査内容の甘さを指摘する向きもあるなど、十人十色の見方が出ている。

英、仏、伊、蘭、ベルギー、スウェーデン、ギリシャ系金融機関の財務内容は健全であるとされているが、独、スペインなど一部の金融機関の資本不足が注目されている。ただ、EUは、資本不足の場合、自行による資本調達後、更に資金調達が困難な時、欧州金融安定化ファシリティーが機能することも確認済みであり、市場筋が想像するより楽観的な結果になるとみている。よって、市場のEUストレステストに対する見方は分かれるところだが、一旦ユーロドル買いとしたい。ただ、EUストレステストの前提条件に不信感が生じれば、ユーロドル売りに転じるだろう。

 ポンドドル、豪ドル・ドル、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円相場予想は、まぐまぐプレミアムに掲載中

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

おすすめFX会社

経済指標カレンダー

政策金利表