3月31日 東京市場為替戦略 《8:20》
【市場注目ポイント】
ドル円地合い転換
EU加盟国、資金調達に高コスト
EU加盟国格下げ懸念
EU・IMF支援策、EU独自色出せず、EU信認性低下懸念
日米金利差
【東京市場為替売買シナリオ】
ギリシャ政府の70億ユーロ起債が順調に推移したことを背景に、一旦1.3530ドル付近へ上昇したユーロドルは、ギリシャ国債利回りが上昇したことでユーロドル売り優勢へと転じた。また、仏国債格下げの噂も売り圧力を強め、一時1.3395ドルまで急落する展開となった。
EU・IMFの財政悪化国支援策が実行されれば、独仏などEU主要国の財政悪化に繋がると同時に、南欧諸国など喫緊に財政悪化に陥る可能性の高い加盟国の資金調達能力にも懐疑的な見方が強まっている。また、4月までに必要な資金調達を終えたギリシャだが、5月以降の借換債に不透明感もあり、ユーロドルの買いには躊躇するはずだ。資金調達の不安材料が解消されない限り、資金調達コストは財政負担になり、財政赤字削減には程遠い状況となることは明白だ。
EU・IMF支援策が一時的にソブリン・リスクを回避させたが、財政削減計画に滞りの陰りが見えるため、ユーロドルを買い進めることは困難な状況だ。一時的な楽観的見方を背景に買上げた短期筋のユーロドルの売りが継続すると予想する。
ポンドドルはユーロドルに連動する動きとなっていたが、英第4四半期GDP確報値が前期比+0.4%と0.1%ポイント上方改定されたことにより、1.50ドル半ばから一時1.5120ドルまで上昇する展開となった。同時に、英住宅金融大手ネーションワイドが発表した英3月住宅価格が上昇したこともポンドドル支援材料となった。ユーロドルに上値の重さがあり、上値を試すポンドドルも限界があるみたが、1.50ドル後半を維持したことは予想外の動きだった。
昨日のGDP確定値と英雇用統計改善を背景に一時的にポンドドル売りに歯止めが掛かる可能性は強まったが、英財政赤字改善計画が不透明なことが大局的なポンドドル売りの流れを形成していると思われる。積極的な売りより、小幅上昇した場面での売りを継続したい。
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
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