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3月30日 欧米市場為替戦略 《16:00》

【市場注目ポイント】
ギリシャ起債順調も、資金調達コスト高止まり
EU・IMF支援策、EU独自色出せず、EU信認性低下懸念
資源価格上昇、円キャリートレード再開
FRB、日銀に対照的金融政策
米消費者信頼感指数、大幅改善期待
ポンドドル、ユーロド上昇後に売り圧力の癖

【欧米市場為替売買シナリオ】
 EU・IMFによるギリシャ支援策がとりあえず合意したことを受けて、落着きを取り戻した東京時間でのユーロドルは1.3470ドルから1.3495ドルの小幅展開となったが、欧州市場参入後、1.3530ドル付近へ上昇した。

昨日のギリシャ政府による50億ドルユーロの資金調達が滞りなく実施されたため、目先のリスクが回避されたこととなった。ただ、5月までに残り100億ユーロ程度の起債予定となっており、財政削減計画の進捗状況によっては、ギリシャ国債の利回り上昇に繋がる恐れも排除できず、ギリシャの長期的な資金調達能力については依然懐疑的で、ユーロドル買いも限定的とみられ、上昇力は衰えると観測される。また、欧州債券市場は、ギリシャ発行債の利回りの高止まりを懸念しており、今後のギリシャ政府の負担材料とならざるを得ないだろう。

 当面のギリシャ政府のデフォルト懸念は回避されたため、一旦ユーロドルの底堅い展開が予想されるが、積極的な買い材料も見当たらず、ユーロドル買いを先行させるには躊躇する。また、スペイン、ポルトガルの財政赤字削減に顕著な対策が見当たらず、すでに成長が停滞している欧州経済を一段と弱め、欧州経済界は懸念を強めている。

 EU・IMF支援策を評価したユーロドル買いとなるか、ギリシャ政府の財政削減計画に懸念をもつ見方のユーロドル売りになるかの引き合いとなることが予想されるが、ギリシャ政府の財政削減策が頓挫するとの見方もあり、一方的なユーロドル買いよりも、引続き上昇場面でのユーロドル売りとしたい。

経済停滞による税収不足が財政再建の遅れとなる構図が明確になりつつある中、ユーロドルの買戻しも限界があるだろう。ここ数日の動きが上昇後に下落する傾向が強まっており、本日も同様に上昇場面での売りとしたい。ただ、上昇力に欠ける動きとなれば、即売るスタンスが重要となろう。

 ポンドドルも、EU圏ソブリン・リスクの一時的な後退を背景に、1.4980ドル付近から1.5015ドルの間での推移となったが、売り買い材料不足に方向感のない展開が続いたが、ギリシャ政府の資金調達が順調に終了したことを好材料に、ポンドドル下落には至ってない。英政局の先行き不安がある中、英経済指標の弱さも懸念され、流動性低下も明らかになり、ポンドドル売りの地合いに変化はないと考えている。引続き、ユーロドルの動きに連動する癖が強く、一旦買われる場面も予想されるが、跳ねた水準での売りを継続したい。

 単純な動きをしたのが豪ドル・ドルだったが、スティーブン豪準備銀行総裁が将来のインフレ懸念に対する現状の異常な低金利を是正する姿勢を維持する中、中国経済の回復に伴う資源需要による価格上昇が豪経済回復と物価上昇も期待されており、豪政策金利の利上げ観測は強まっている。上海株価指数はじめ欧米株式市場が順調に推移すれば、リスク許容度上昇となり、高金利・資源通貨への資金流入は継続すると観測され、豪ドル・ドルの下値は切り上がると見られる。

 ドル円も小動きに終始すると思われたが、ドル円の上値の重さをみて本邦輸出企業のドル売りや大手生保新規株式公開に絡む海外勢の円買い観測によって、92円半ばから92.15円まで下落した。また、1.3%後半で推移した長期金利が1.40%に上昇したことも円買い材料となったようだ。ただ、米雇用統計の改善傾向は市場コンセンサスとなり、米経済回復によるFRBの出口戦略観測は強く、米長期金利の上昇傾向は維持され、日米金利差が拡大観測は強まっている。一方の日本の財政悪化、政局不安定、日銀の超低金利維持・量的緩和観測と本邦機関投資家の為替ヘッジ外しの円売り材料もあり、一方的な円買いとはならない筈だ。また、米消費者信頼感指数の改善が大きく、米経済の底堅さが確認されることと思われる。92円後半の実需売りは消化され、93円半ばも視野に入ったと思われる。これら条件に、ドル上昇地合いが反転するまでドル円の買いを試したいところだ。

 ユーロドル、ポンドドルが小幅な展開の中、ドル円が円高に推移した影響から、ユーロ円は124.75円から124.20円、ポンド円は138.65円から138.00円付近へ下落した。その後、ドル円の買戻しとユーロドル、ポンドドルの底堅い展開によって、それぞれ124.70円、138.65円まで回復した。また、豪ドル円も、ドル円下落によって一時的に84,85円から84.45円まで売られたが、豪ドル・ドルの底堅さに支えられ、84,90円まで上昇している。

 円が本邦輸出筋のドル売り、海外投資家の新規株式購入資金の円転、海外子会社の本国送金など円買い材料が見られたが、円買いも限定的と予想されるが、ユーロドル、ポンドドルが一時的に上昇後の下げとなる予想の為、ユーロ円とポンド円は跳ねた場面での売りとしたい。ただ、豪ドル円は、豪ドル・ドルとドル円の上昇予想により、豪ドル円は引続き買いとしたい。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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