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3月2日 欧米市場為替戦略 《16:00》

 海外市場のポンドドル暴落後、一旦買い戻しの動きが先行したが、ポンドドルに絡む売り材料は依然として解消されていない。朝方こそ、1.4995ドルへ上昇したが1.4905ドルへ下落する展開だ。英経済指標の改善の遅れ、英政局混迷による財政赤字削減後退、BOEの量的緩和策拡大観測と英企業によるM&Aのポンド売りなどがポンドドルの流れは、海外でも継続されると思われる。昨日のマネーサプライの低下は、BOE量的緩和拡大観測を強めた。市場筋は、英国与野党勢力が拮抗しだしたことを取扱っていなかったが、来る総選挙で連立政権となれば、英国財政悪化削減が大幅に遅れることとなる。GDP比12.8%の債務残高はギリシャ以上に悪化しており、米WSJ紙の「ギリシャ後のターゲットが英国だ」とした記事が現実のものとなる可能性も高まってきた。

 1.51ドルを割った時点から徐々に下値を試した展開だったが、1.50ドル以下のストップロスを巻き込んだ動きは市場の想定外の動きだったとも思われる。本日の買戻しでポンドドルの上値が限定的だったことから、再度、下値を模索する動きが継続されると見ている。買い材料がないだけに、売りが先行することと思われ、目先の底値を確認する為にも、売りを継続したい。

 ユーロドルの動きはポンドドルに比べ小幅に留まったが、1.3575ドルを上値とした重い展開となり、1.3517ドルまで軟調な地合いとなった。EUがギリシャ政府を金融支援するものと観測されていたが、EUがギリシャは財政赤字削減に向けて一段の措置が必要だと指摘し、「向こう数日内」に追加措置を発表するよう同国政府に呼び掛けている。週末、EU、独仏がギリシャ国債購入など具体的な対策を示すとの情報も流れ、一旦、ユーロドルが買い戻される動きが強まったが、本日もこれらに関わる支援策がない。欧州市場で、ギリシャ政府を金融支援などの材料がなければ、ユーロドルの下値である1.3440ドルを伺う動きが加速すると思われる。また、1.3440ドルでは数回跳ね返されただけに、好材料がなければ、昨日のポンドドルと同様に、大幅下落になる可能性は高い。

 ギリシャ政府赤字問題が曖昧な解決となれば、既に、スペイン、ポルトガル、イタリアなど財政基盤の脆弱な国への不信感が連鎖的な広がりとなるだろう。独仏がこれら国の国債等購入を拡大させると、抱えるソブリン・リスクの蔓延となることとなり、EU全体の信認性の低下に結びつくことになり、ユーロドルの復活には時間がかかることになる。悪材料が豊富にある時は、どの水準が底値かを体感することが次の戦略に繋がるため、徹底したユーロドル売りを継続したい。

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