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3月11日 東京市場為替戦略 《8:25》

 前日のフィッチによるギリシャ、ポルトガルの格下げの可能性示唆やスペインの税収不足による財政悪化懸念を背景にしたユーロドル売りは、海外市場も継続することになり、1.36ドル付近から1.3545ドルまで下落した。ここまでは予想通りの動きとなったが、ポルトガル、スペイン国債の入札が順調に推移したことと欧州株式市場が堅調に転じたことを材料に、徐々に買戻しが先行する格好となり、一時1.3680ドル付近まで上昇した。

一昨日もそうだったが、市場筋の悲観的な見方とは裏腹に、1.3540ドル付近をつけた時点で買戻しが入っている。短期的に、ダブルボトムを形成したことも一因で下値の堅い展開に転じた。ギリシャ首相は、オバマ米大統領との会談で、国債の保証をするCDS取引など派生商品取引の規制に賛同したと言われており、次回のG-20で議題に上るものと見られる。また、市場筋はギリシャ、スペイン、ポルトガルの財政赤字削減策に懐疑的な見方を持っている一方、16日のギリシャ政府による削減状況を見極めたいとする見方があり、一旦下値を試すも買戻しも早い状況となったようだ。

2月下旬以降、1.3750ドルを高値に1.3440ドルを試す展開となったが、ここ数日は1.3540ドルが底値となっている。EU圏ソブリン・リスクが一掃されたわけではなく、この水準から買い進めるにも材料不足だ。ただ、市場雰囲気はやや楽観的になっていることから、上昇も考えられるため、跳ねた場面での売りを計測したい。但し、1.35ドル半ばは買い戻すことになるだろう。

 ポンドドルは、英財政悪化、経済低迷が予想される中、英鉱工業生産及び製造業生産指数が予想外に前月比マイナスとなった上、前年比では予想以上の落ち込みとなったと英企業が海外企業のM&Aの資金調達のためのポンド売りを持ち込んだとの憶測から、1.49ドル後半から1.4875ドル付近へ下落した。やはり、展開は予想通りだったが、ポーゼンBOE金融政策委員は、最近のポンド安について、ギリシャを攻撃することに飽き、英国に視点が移っているようだとしたうえ、英国のインフレ見通しに対する市場の信用が失墜したことを示唆しているわけではないとし、深読みすべきではないとの見方を示したことにより、1.4980ドルまで買い戻されている。

 この1.50ドル付近はここ数日の始値であり、仕切りなおしの格好となりそうだ。積極的に買い戻す材料は少ないが、財政悪化、英国債格下げ、量的緩和観測だけでは手垢が付いた材料とみられ、売りにも限界がありそうだ。ただ、昨日発表された英経済指標の悪化は紛れもなく、ファンダメンタルズの悪化であり、売り材料だ。市場心理として、一旦買い戻しに動くと観測され、跳ねた場面での売りで攻めたい。但し、最近の市場筋の買戻しも早く、1.49ドル前半は買いゾーンとなりそうだ。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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