プロの為替戦略プレミアム

2月24日 欧米市場為替戦略 《16:03》

【市場注目ポイント】
EU鉱工業新規受注
EU幹部、ギリシャなど財政赤字国への支援、自助再建に委ねる
バーナンキFRB議長、議会証言
米新築住宅販売件数
トヨタ自動車社長、米議会証言

【欧米市場為替売買シナリオ】
一昨日は、ギリシャ政府が3月までの資金調達完了、EUによるギリシャ支援報道などがギリシャ国債への買い安心感を与えたため、一時的なリスク許容度上昇に繋がったが、昨日の海外市場では、独IFO企業景況感指数の悪化、キングBOE総裁の英国経済の停滞と米消費者信頼感指数の予想以上の悪化によって、ユーロドル、ポンドドルとドル円は大幅下落となった。

朝方は、海外の流れを引継ぐとの見方もあったが、一旦買戻しの動きがあり、ユーロドルは1.3505ドルから1.3550ドルへ上昇、ポンドドルも同様に1.5430ドルから1.5460ドルへ利食いの買いが入った模様だ。ドル円も90.10円から90.30円へ小幅上昇したが、目立った動きとはなっていない。また、ドル円が小幅な動きとなる中、ユーロ円はユーロドルの買戻しに連動し、122.30円付近へ買い戻されたが、上値は限定的となっている。同様に、ポンド円も139.10円から139.53円まで上昇したが、それ以上の上昇力はなく、上値が重い展開となっている。

通常の東京時間では、材料出尽くしにそれ以上の材料不足になることから、積極的な売りを引継ぐことは少なく、買い戻されることが多い。ただ、EU圏経済の回復の出遅れとEU圏全体の財政赤字削減に不安もあり、根底にある悪材料に変化はなく、ユーロドルの下落基調は継続されることだろう。EUは、依然として、財政赤字国への直接的な資金援助等の介入姿勢は示しておらず、ギリシャ政府の自助再建に委ねている状況だが、ギリシャ政府の財政赤字削減が計画通りに進捗しなければ、財政赤字のスペイン、ポルトガル、イタリアの国債利回り上昇等国債格付けの下げへの波及も避けられず、ユーロドルの下げ圧力は強まる方向にあるだろう。

 また、米格付け会社はギリシャ系4大金融機関の格付けを下げたが、ギリシャ富裕層は既に、取り付けを避けるために80億ユーロの預金を海外口座へ送金したと観測されている。国内でもかなりのギリシャ政府のデフォルト懸念が浮上しているようだ。本日のEU鉱工業新規受注の事前予想は、前月1.6%増から1.0%減と悲観的内容とされることも、売り材料だ。

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