11月30日 東京市場為替戦略 《7:35》
ドバイ・ショックは欧州市場中盤まで波及することとなり、予想通りにユーロドル、ポンドドルはそれぞれ1.4830ドル、1.6275ドルへ急落し、安全通貨としてのドル買いとなった。また、新興国市場通貨からの資金流出が加速することになり、豪ドル・ドルも節目と見られた0.90ドル丁度を割り込み0.8950ドルまで下落した。
感謝祭など欧米市場の薄商いの中、ドル安姿勢を示したFRBだったが、市場の他通貨の高値警戒感があったことから、このドバイ・ショックを切っ掛けにポジション調整に火が付いた格好となったようだ。
ドバイ・ショックの全容が不透明なこともあるが、欧州株式市場が終盤にかけて反転したことを受けて、他通貨ドルの買い戻しが急速に高まりだした。ユーロドル、ポンドドルと豪ドル・ドルは、30日始値と同水準へ戻すこととなり、結局、行って来いの相場展開となっている。
ただ、1200ドルへ迫る勢いのあった金価格は一時、1135ドル付近へ急落したが、基本低な米超低金利の長期化や米ドル信任性の低下懸念を背景とした需要の高さに変化はないとみられる。米国政府は、先のFOMCで金利回復には時間が掛かり、ドル安による輸出拡大を目標にしているとも考えられ、標榜する強いドル政策は中味のないものとなっているようだ。米政府が本気で、ドル回復を目指さない限り、他通貨ドルの下落も限定的とみた方が良いだろう。ドバイの国家破綻ともなれば問題は別だが、市場はその動向を見守る姿勢になり始めており、積極的な他通貨ドル売りには限界がありそうだ。
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