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8月14日 米小売売上高にドル上値重く、EU圏GDP改善にユーロ買い継続 《8:10》

《ドル円》

比較的堅調に推移したアジア株式の流れを受けた欧州株式市場が上昇して始まったことから、ドル円に買い戻しが強まり96.10円から96.51円まで上昇したが、期待された米7月小売売上高が大幅減となったため、一時95.04円をつけ、95.35円で引けた。

【東京市場戦略】

12日のFOMCで、FRB米景気が底入れしつつあることを示唆し、金融危機への緊急対応策として導入した量的金融緩和政策から通常の政策に戻す「出口戦略」に踏み出したことが好感され、市場が米小売売上高の好結果によって、米経済回復が磐石になるとの確証を得たかったはずだ。その米7月小売売上高の事前予想0.8%増に対して、0.1%減少の結果は驚かされる内容だったため、ドル円の1円以上の急落はそれを物語っている。特に、米政府の新車購入補助金制度があったにもかかわらず、個人消費低迷は、今後の米経済の先行き懸念を強めることになるだろう。また、米新規失業保険申請件数が市場予想54.5万件に反して55.8万件へ増加したことも重石だった。その結果、足元の消費や雇用情勢の回復のもたつきに、市場ではリスク投資に対して慎重姿勢が強まることになるだろう。NY株式市場が小幅プラス圏で終了したが、アジア各国の株式市場が大幅上昇となるとは予想できず、ドル円の上値は限定的だろう。また、市場にある債券の利払いに伴うドル売りが多くなるとの見方もあり、ドルの大幅な反発を期待することは困難と思われる。

 

ドル売り 95.50

ストップロス 95.90

ターゲット 94.95

8:1095.39円)

 

《ユーロドル》

GDP改善したことを切っ掛けに、ユーロドルは1.41ドル台前半から上昇基調にある中、EUGDP0.1%減と大幅改善したため、1.4325ドルへ一気に上昇した。また、堅調な欧州各国株式市場の上昇も支援材料となっている。その後、米経済指標悪化によるリスク許容度低下により、一旦1.42ドル半ばへ下落したが、1.4283ドルで終了した。

【東京市場戦略】

米国経済回復に後れを取った格好のEU圏経済にも底打ち感を強める材料がでた。EU周辺国の経済低迷が懸念されるが、プラス圏に転じた独仏GDPが牽引役となり、EU圏全体のGDPが前回の0.5%減から0.1%減と大幅改善しており、欧州圏経済の最悪期を脱したとの見方が強まったことになりそうだ。一方、原油価格も70ドルを維持する動きがあり、支援材料となっているようだ。ただ、NY株式市場が反発はしたものの、米経済回復期待が強まる中、個人消費のもたつきがリスク許容度低下させる要因になる可能性も出だし、欧米株式市場動向を注目する必要がある。ただ、米国債入札が不調に終わったことによる米金利低下はユーロドルの下値を支えそうだ。テクニカル的に、1.4270ドル付近が固められれば、ユーロドル上昇余地は拡大されることだろう。

 

ユーロ買い1.4280ドル

ストップロス 1.4230ドル

ターゲット 1.4340ドル

8:101.4285ドル)

 

《ユーロ円》

FRBによる米経済回復期待感と欧州株価上昇を背景に、ユーロドルとドル円の堅調さが相まって、ユーロ円は137円を挟む水準から上昇し137.81円を付けた。その後、米小売売上高が予想外に悪かったため、円買いが先行し、135.52円へ大幅下落することとなった。終盤にかけて、短期筋の買戻しも見られ、136.20円で引けた。

【東京市場戦略】

序盤のユーロ円の動きは予想通りの動きをしたが、米小売売上高の大幅下落がユーロ円の動きを下落し転じさせ、昨日の始値より円高となった。ただ、ユーロドルだけを見れば、昨日の水準より上昇しているため、円が一番強い通貨となっている。つまり、ユーロと円の関係で動くと言うより、ドルの動きを読み込まないと、ユーロ円の動きを明確に掴むことは難しくなるだろう。本日の東京市場は、ユーロ、円共に強くなると見ており、ユーロ円の動きは小幅になると考えられ、ポジションは持たないことが得策のようだ。欧州市場の動きに期待したい。




※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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