8月11日ドル売り材料不足に買い戻し、ユーロドル下値探る 《16:00》
《ドル円》
NY株安を材料にドルが軟調となった海外市場の流れを引き継いでドル売りが優勢となり、昼前まで97.10円から96.90円の幅で取引されていたが、中国の経済指標が市場予想よりやや弱いことにより、96.58円まで下落した。その後、様子見気分が強まり、96.65円で引けた。
【欧米市場戦略】
取引量が減少する中、先週の非農業部門雇用者数発表以降、ポジティブな材料がないだけに、ドルを買上げるエネルギーが細っている状況だ。市場心理としては、楽観的見方が強まりつつあるため、ドルロングポジションの維持をしたいところだが、利食いを早める展開が続いている。本日から始まるFOMCで、3月から実施した市場へ資金供給する手段とする長期国債の買い入れを今秋で終了するか、更に購入枠を拡大するかが焦点になっている。最近、発表された米ISAM製造業景況感指数と米GDPの大幅改善、米非農業部門雇用者数と米週間失業者保険申請件数など雇用市場の回復の兆しがあることから、将来のインフレ回避するために市場に溢れる資金量を絞る姿勢に転換する『出口政策』を明確にするものと考えられる。市場がFRBのタカ派的スタンスを背景に、米金利の底打ち期待感が強まり、ドルを支える材料となることだろう。いずれにしても、明日のFOMC声明文を待つことになる中、東京時間はポジション調整的なドル売りとなったが、これ以上にドル売りを進めるには材料不足のため、ドルの下値は堅調とみられる。本日発表される四半期非農業部門労働生産性‐速報値[前期比]が前回の1.6%から5.5%へ大幅改善予想となっており、ドルの地合いは堅調だろう。リスクは、高値警戒感を強めるNY株式市場の下落だ。
ドル買い 96.70円
ストップロス 96.20円
ターゲット 97.30円
(16:00、96.74円)
《ユーロドル》
材料不足に、ユーロドルは1.4150ドルから1.4124ドルへ売られたが、短期筋の買戻しに1.4156ドルへ上昇。その後、中国経済指標が期待したほど良くないことを受けて、1.4124ドルへ戻されたが、売り材料も乏しく、1.4145ドルへ戻され、1.4138ドルで引けた。
【欧米市場戦略】
昨日の海外市場では、米大手格付け会社S&Pがエストニアとラトビア両国の国債の格付けを引き下げたことやイングランド銀行が発表するインフレ報告について、成長率予測を下方修正し、債務デフレに陥るリスクがあると報じられたことがユーロドルを軟調にさせた材料となっているようだ。ただ、東京時間は短期筋の取引に終始したため、方向感はなく、レンジ取引となっている。先週の金曜日から、株価、原油やコモディティ価格に連動した動きから、単純に米ドルの反対の動きをする傾向が強っまたとみられており、ユーロドルの上値が限定的になっている。本日の米経済改善により、ドル上昇がユーロ売りになる可能性は高そうだ。また、中国経済の回復期待で買われてきたユーロドルだけに、本日の中国経済指標の回復鈍化はユーロドルの上値を重くすると考えられる。日中にユーロドル買戻しも見られたが、海外市場で急落の節目となった1.4170ドル付近をストップロスに、ユーロドル売りを継続したい。ただ、リスクとして、欧州株価上昇によるユーロドル買戻しが先行すれば、1.42ドルを超える水準なる。また、ユーロドルの動きは、米ドル動向を中心にみるか、リスク許容度によるかで方向は異なることになる。
ユーロ売り 1.4155ドル
ストップロス 1.4180ドル
ターゲット 1.4080ドル
(16:00、1.4145ドル)
《ユーロ円》
ユーロドルがジグザグの動きをする中、ドル円の右肩下がりの展開により、ユーロ円は137.35円から136.47円へ軟調な展開となった。ただ、終了間際に、ドル円の買戻しにより136.90円へ戻されている。
【欧米市場戦略】
FOMCで政策金利の利上げへ向けた姿勢に転換するとの思惑の中、海外市場は米経済指標を注目しており、株価上昇による米ドル全面高により、ユーロドルの下落とドル円の上昇によって、ユーロ円に方向感が出難くなってくるだろう。ただ、一昨日の138円半ばから2円ほどの調整後でもあり、ユーロ円の下値は限定的と見られる。リスクとして、ユーロドルが、リスク許容度上昇を重視する展開になれば、ユーロ円の急騰は避けられないだろう。
ユーロ買い 136.80円
ストップロス 136.20円
ターゲット 137.80円
(16:00、136.94円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







