7月31日 米GDP改善期待高まる=ドル円96円試すか 《8:17》
《ドル円》
95円を挟む水準で推移していたドル円は、週間新規失業保険申請件数が前週比2万5000件増だったが、18日までの失業保険受給者数は前週比5万4000人減となり、3週連続のマイナスを記録し、雇用減少に歯止めが掛かるとの見方から、一時95.88円へ大幅上昇となった。その後、利食い売りに圧され95.47円へ下落したが、95.57円で引けた。
【東京市場戦略】
原油在庫量の増加する中、中国株価の安定が原油価格の下落に歯止めを掛けたことと7年物米国債入札に強い需要があったことによる米金利低下が上昇力を欠いていたNY株式市場を大幅上昇させたことにより、リスク資産への投資行動が積極的になったため、安全通貨と見られている円が大幅上昇となった。特に、失業保険継続受給者数の減少は、直近の経済指標の改善トレンドに合致しており、市場はリスクの高い取引にさらに向かいやすくなっているようだ。オバマ米大統領は「金融危機の終わりの始まり」と発言しており、先の米金融機関決算が概ね好転したことも安心感に繋がっており、ドル円の下値が徐々に固まりつつあると見られる。本日は、米国の第2四半期GDP速報値が発表されるが、第1四半期の前期比年率-5.5%から-1.5%程度まで改善することが予想されているが、一部では、更に改善するとの見方も出ている。一昨日の「中国ショック」による原油、株価下落によるドル円の急落だったが、それら材料は回復する中、欧米株式市場の上昇に連動する形で日経平均、中国株式市場の上昇期待を材料にドル買いとしたい。ただ、通常、東京時間は輸出筋のドル売り観測に、短期筋のドル売りを先行させる格好となるが、実需筋はドル円動向を睨みながらのドル売りの水準を探る展開となり、ドル売りを控えることも考えられる。
米金利低下だけを材料にドル売りとする見方もあるが、全体的なリスク投資環境が整いつつある為、ドル円の下げは限定的だと思われる。
ドル買い 95.40円
ストップロス94.95円
ターゲット 95.95円
(8:15、95.43円)
《ユーロドル》
堅調な欧州株式市場と底入れした原油価格を睨みながら順調に推移すると思われたユーロドルは、方向感がなく1.4090ドルから1.4050ドルを推移したが、米失業保険申請件数が良かったことを受けたドル買いにより、一旦1.4013ドルへ売られた。ただ、原油価格が3ドル程度の上昇したことやNY株式市場が一時的に200ドルに迫る上昇を材料に1.4085ドルへ上昇し、1.4075ドルで引けた。
【東京市場戦略】
昨日の欧州市場で、IMFがECBは政策金利を低水準で当面据え置くべきとのコメントに米欧金利差縮小するとの懸念から、ユーロドルは一旦下落したが、今後の大きな材料とはなりにくいだろう。基本的に、原油価格、欧米株式市場の回復がユーロドルの下値は底打ちしたと見られ、テクニカル面でも中期的に1.40ドル台半ばが底だとする見方が強まっている。投資リスクを高める現象として、豪ドル、ニュージーランドドルへ資金流入も加速しており、本日発表される米GDPの大幅改善期待により、ユーロドルの上昇となりそうだ。
ユーロ買い1.4070ドル
ストップロス 1.4020ドル
ターゲット 1.4140ドル
(8:10、1.4073ドル)
《ユーロ円》
米失業保険申請件数発表まで、ドル円の動きが鈍い中、ユーロドルの上下展開により、ユーロ円は133.80円から133.40円で推移したが、米経済指標発表後の円売り加速に影響され、134.83円へ大きく買われた。引け間際に短期筋の利食い売りにもあり、134.45円で引けた。
【東京市場戦略】
ユーロ円単体での積極的動意は見られず、ドル円とユーロドルの各々の動きが大きく影響している。東京時間序盤のドル円は輸出筋の売りに下げる場面も見られるが、下値も限定的と見られ、原油価格安定、中国株価の上昇期待からユーロドル上昇から、ユーロ円の上昇となりそうだ。
ユーロ買い134.30円
ストップロス 133.70円
ターゲット 135.20円
(8:15、134.35円)
リスク:欧米株式市場上昇する中、中国株価下落、日経平均利食い売りによる大幅下落による円買い加速、ユーロドル下落。米GDP悪化予想、原油価格下落に転じた場合も、ドル円、ユーロドルとユーロ円を売りへ転じるべき。
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







