7月30日 ドル全面高、原油価格急落 《8:20》
《ドル円》
アジア市場株価軟調の流れを引継いだ欧州市場序盤のドル円は94円割れ寸前まで売られたが、その後の欧州各国株式市場の上昇力が強まったため、悲観的な見方を強めた市場筋のストップロスを巻き込みながら95.10円まで急上昇した。一旦、6月の米耐久財受注額が予想外に弱い内容を受けて94.60円水準へ戻されたが、NY株式市場の下げ渋りにより95.36円へ再浮上し、95.08円で引けた。
【東京市場戦略】
欧州市場株価の上昇がドル円を大幅に上昇させたが、ユーロドル、ポンドドル、資源国通貨対ドルは下落となった。リスク許容度上昇の観点から安全通貨としてのドルと円が売られる筈だが、昨日の海外市場は米ドルの全面高となっている。また、2年債入札に続き、5年債入札が不調に終り、米国の史上最大規模の財政赤字のファイナンスに対する懸念が高まっている。そのため、一時的に米金利上昇がNY株式市場上昇にブレーキを掛けたことは否めず、ドル円の上昇も限定的となったようだ。本日は7年債入札が予定されており、不調に終わる懸念が高まっており、米金利上昇となることだろう。米国債下落によるドル円相場への影響は、長期的にはドル売り要因だが、短期的には米国債利回り上昇を受けてドル買い要因となっているようだ。東京時間は、本邦輸出企業等のドル売りを控えており、上値も限定的と見られる。海外市場へ移れば、米金利上昇観測を材料にドルの底堅さが見られ、ドル下値も限られそうだ。海外市場のドル買戻しの流れに乗りながら、下げた水準ではドル買いを継続したい所だ。
ドル買い 94.90円
ストップロス 94.50円
ターゲット 95.60円
(8:15、95.02円)
《ユーロドル》
欧州株式市場上昇を背景に、一旦1.4135ドル付近から1.4167ドルへ上昇したが、弱い独消費者物価指数により1.4000ちょうど付近まで下落した。また、原油価格が62ドル台へ下落したこともユーロドルを大幅に下落させる要因となっている。終値は1.4035ドル。
【東京市場戦略】
欧州株式市場の上昇する中、リスク許容度上昇面から、ユーロは対ドルで上昇するシナリオが優勢と見られたが、原油在庫が積み上がったことによる原油価格の急落がユーロドルの基調を想定外に変えさせられたようだ。同時に、資源国通貨も対ドルで売り基調になり、米ドルの全面高となっている。一日だけで4%程度の原油価格下落はユーロドルの流れを変えるに充分な材料だろう。株価堅調によるリスク許容度上昇を材料にユーロドルの上昇を期待した市場筋は、ユーロドルのロングポジションを損切りせざるを得ない状況となったはずだ。東京時間は海外の流れを引継ぐ」形での取引が想定され、ユーロドルの上値は重くなりそうだ。また、NY株式市場は下げ止まったが、プラス圏となっていないことから、日経平均、アジア各国株式市場の上昇は期待できず、ユーロドルを買う材料は見当たらない。
ユーロ売り 1.4035ドル
ストップロス 1.4080ドル
ターゲット 1.3960ドル
(8:15、1.4028ドル)
《ユーロ円》
欧州株価上昇を背景に、序盤のユーロ円は133円前半から134.26円へ上昇したが、原油価格の大幅下落と独消費者物価指数の低下によるユーロドルの大幅下落の影響により133円割れ寸前まで下落した。その後、短期筋の買戻しがあり133.65円へ上昇し、133.45円で引けた。
【東京市場戦略】
東京時間に原油価格の大幅変動は見られるとは思えないが、在庫調整が即時行われる可能性はなく、ユーロドルの上値は限定的だろう。一方、ドル円は、実需筋のドル売りもある中、米金利上昇を材料に底堅い展開と見られるため、ユーロ円の方向感を掴み難い状況だ。そのため133円半ばを中心にレンジ相場となると思われるが、地合いはユーロ売りだろう。
ユーロ売り 133.50円
ストップロス 134.10円
ターゲット 132.80円
(8:15、133.33円)
シナリオリスク::95円台での輸出筋の大量なドル売りによるドル下落。日経平均1万円割れによるリスク許容度低下(円高へ)。売られ過ぎたユーロドルを機関投資家の買い。原油価格上昇を材料にユーロドル買戻し。原油価格と株価動向に注意する必要あり。
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







