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7月26日 週間為替予想 7月27日~31日

バーナンキFRB議長が米経済は安定化に向けた兆候があるとする中、雇用なき景気回復や商業用不動産への悲観的な見解を示唆したため、今後も長期間に渡って緩和的な金融政策を維持するとのハト派的発言が米景気先行き懸念を強めた。また、米CITグループ破綻懸念が再燃したこともリスク回復を後退させた一週間の始まりだった。

その後、懸念されていた米大手金融機関6社の決算は表面上であれ、黒字を維持したことから、金融システムの安定化につながり、リスク許容度を高める材料となり、悲観的見方を大幅に後退させている。

また、7月は非農業部門雇用者数の予想外の悪化を理由に急速に低下したリスク許容度は、過去2週間に発表された米住宅着工件数、住宅着工許可件数、米住宅価格、週間住宅ローン申請指数と中古住宅販売件数が全て改善された内容となっており、米経済先行きに安心感をもたらしている。

一方のEU圏では、7IFO景況感指数、EU7月圏製造業サービス、製造業PMIが改善傾向にあったことも、欧州経済の回復の兆しに期待する声も出だした。その現象は、欧州各国株式市場の堅調さとNY株式市場の9000ドル回復に見ることができ、世界的な景気回復期待の高まりを背景に、低迷するエネルギー需要の先行きに楽観的な見方が優勢となり、1週間で7ドル近い上昇を演じ、68ドル台を維持している。

ただ、先週の動きは、月初以来の悲観的過ぎた見方を修正したと見れば、リスク許容度上昇を維持するには、来週の欧米及びアジア各国の株式市場上昇と大幅改善が予想される米46月期実質GDPの内容に期待が寄せられることだろう。また、回復基調に乗ったと思われる米住宅市場だが、27日の米新築住宅販売件数、28日ケース‐シラー住宅価格指数がしっかりとしたことが証明されれば、リスク許容度は更に、上昇することだろう。同時に、来週は、重要なEU圏経済指標が少ないことから、市場筋はリスク許容度の目安となる欧米株式市場動向を中心に、為替相場展開を占う格好となりそうだ。

先週は米金利上昇によるドル買いが強まったが、その米金利動向を左右する米国債入札が27日から総額1150億ドルの入札が始まる。基本的には、順調な入札が予想されており、相場への大きな影響はなさそうだ。また、29日には米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されるが、雇用情勢の悪化速度が緩む中、米住宅市場の好転傾向を理由に楽観的な見方を強める市場筋もあり、リスク許容度を高める材料にしている。ただ、現在の米国経済は雇用なき景気回復としながら、景気先行き懸念を強めており、悲観的見方が発表されれば、一気にリスク許容度低下に繋がるだろう。

 

27日=米6月新築住宅販売件数(34.3万戸⇒35.5万戸)
28
日=米5S&P/ケース‐シラー住宅価格指数(-18.12%⇒‐17.90%7月消費者信頼感指数(49.349.0)、リッチモンド連銀製造業指数(68
29
日=米6月耐久財受注(+1.8-0.5米地区連銀経済報告(ベージュブック)

30日=NZ中銀政策金利
31
日=米第2四半期GDP速報値(-5.5%⇒‐1.5%7シカゴ購買部協会景気指数(39.942.0

 

ドル円 93.50円~96.50

基本戦略 欧米株式市場の堅調さと米経済指標に楽観的見方を材料にドル上値基調だが、本邦輸出企業等の売りに一気に上昇することは難しい。

 

ユーロドル 1.4120ドル~1.4420ドル

基本戦略 EU圏経済指標少なく、欧米株式市場動向を重視。株価上昇に伴う原油、コモディティ需要上昇に連動したユーロドル上昇に期待。テクニカル面では、1.4270ドル付近を底固めすれば、年初来高値1.47ドル後半を目指す可能性が視野に入る。

 

ユーロ円 133.00円~138.00

基本戦略 欧米株式市場、米経済指標の改善にリスク資産への資金流入加速。ドル円の上値重いも、ユーロドル上昇にストップロス巻き込めば、ユーロ円の大幅上昇も視野に入る。

 

シナリオリスク::米経済事前予想に欧米株式市場上昇を材料にリスク許容度上昇を見込み、ドル円、ユーロドルとユーロ円の上昇を予想しているが、個々の結果が悪化すれば、リスク許容度の低下となる。同時に、68ドルに上昇した原油価格だが、65ドル以下になれば、リスク志向は一気に後退する。一方、米国債入札だが、需給バランスが崩れれば、米金利が上昇する可能性は高い。一部では、米金利上昇を材料にドル上昇としているが、「悪い米金利上昇」を材料にNY株式下落連想によるドル下落リスクが潜んでいる。また、米企業決算発表が峠を越したため、次の材料を探し出し、米国の財政、貿易赤字を取り上げられれば、ドル円の売りに転じる可能性がある。

一方、欧州系金融機関決算内容、EU圏及び独失業率悪化を材料に、ユーロドル下落になる可能性も残されている。




※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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