6月30日 欧米経済環境改善=円売り再開へ 《8:20》
《ドル円》
米ドル基軸通貨としての地位のブレが懸念されたが、中国要人による中国政府外貨準備のドル保有継続発言や本邦輸入企業のドル買い意欲の強さから、ドル円は95.30円から95円半ば近辺へしっかりとした動きとなった。その後、NY株式市場の上昇と米金利低下に歯止めが掛かったことにより、ドルの買戻しが更に強まり、96.18円へ買われ、96.10円で引けた。
【東京市場戦略】
週末にかけて控える米ISM製造業景況指数や米雇用統計を睨みながら、ドルの信認性と米金利低下を理由に対円でのドル下落を先行させた短期筋だったが、95円を大きく割込むことが出来なかったことにより、買い戻す動きが目立っている。米金利低下によるNY株式市場上昇がドル買戻しを強めることとなったことは、相場展開を分かりやすくさせる格好となってきた。昨日のNY株式市場上昇は、日経平均などアジア各国株式市場上昇を支援する材料となり、本邦機関投資家のリスク許容度を高める大きな要因となることだろう。また、中国の外貨準備をドル運用変更するとの噂を中国人民銀行総裁が否定すると同時に、中国国家外為管理局は、ドルが世界で支配的な地位を占める通貨であり続ける可能性は高いとの見解を示したため、ドルの信認性低下懸念を払拭させることとなった。本日は米2年債入札があり、本邦機関投資家からの需要は高く、米金利低下が予想されるが、米景気回復の先行きの明るさを背景にNY株式市場の底打ち感が強まれば、ドルは対円で買われる展開となることだろう。即ち、本来のリスク許容度の高まりによる円売り/ドル買いというシナリオが優性になると考えてよいだろう。東京時間は、日本の失業率、住宅着工件数があるが、相場への影響は少ないと思われる。本日は月末を理由にドル買いが強まるとみられ、本邦輸出企業のドル売りを消化しながら、底堅い動きが予想される。
ドル買い 96.20円
ストップロス 95.75円
ターゲット 96.90円
(8:15、96.25円)
《ユーロドル》
欧州市場序盤、中国の準備通貨の方針変更なしとの発言によるドル買いが強まったため、一時1.3987ドルへ下落したが、EU圏6月消費者信頼感の事前予想‐30に対し、-25へ改善したこととEU圏6月経済信頼感が73.3と大幅に回復したことにより、1.40ドル台半ばへ上昇した。その後、EU圏追加利下げ観測後退やナイジェリア紛争による原油高に連れたユーロ買いで1.4103ドルへ上昇し、1.4085ドルで引けた。
【東京市場戦略】
欧米株式市場の上昇によるリスク資産への資金移動、ECBの追加利下げ観測後退によるユーロの優位性、EU圏経済指標の大幅改善、ナイジェリア紛争による原油高、中国政府の非鉄金属購入停止観測や米道信認性の安定など、リスク許容度上昇の材料が整ってきたようだ。また、日経平均の底堅い動きが確認される中、本邦機関投資家の対外投資意欲の強さが他通貨への需要を高めることにより、ユーロドルの上昇期待は高まる方向になったようだ。今のところ、EU圏内主要国がECB追加利下げの不要論を強めており、EU圏小国の利下げ要求は引っ込んだ格好になっているが、トリシェECB総裁の現在の金利水準は適正だとし、将来のインフレ懸念を強める発言はユーロ金利の先高感を演出しているようだ。アジア各国株式市場が上昇すれば、豪ドルはじめ原油価格に連動しているユーロドルの買いが先行すると予想され、しっかりとした動きになりそうだ。
ユーロ買い 1.4080ドル
ストップロス 1.4030ドル
ターゲット 1.4180ドル
(8:15、1.4088ドル)
《ユーロ円》
ドル信認性確認を理由に、一時的なユーロドル下落の影響から133.60円へ下落したが、EU圏経済指標の改善に134円前半へ戻された。その後、欧州株式市場の大幅上昇によるユーロドル買いが強まり、135.50円へ大きく上昇し、135.35円で引けた。
【東京市場戦略】
《ユーロドル》戦略に記したように、リスク許容度上昇の条件が整ったため、円売りが強まる傾向だろう。特に、本邦機関投資家、証券会社は年後半での投資判断を海外債券、株式市場へ資金投入する方針のため、円売りは対高金利通貨、資源国通貨などで活発化するものと考えられる。また、欧米経済指標の消費者信頼感指数などの改善による消費拡大期待により、世界的な株式市場の回復になり、低金利の円、ドルが売られやすい状況となるコンセンサスが市場に出ている。
ユーロ買い 135.50円
ストップロス 134.90円
ターゲット 137.00円
(8:15、135.62円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







