6月30日 原油価格上昇、ユーロドル高値更新か 《17:00》
《ドル円》
欧米株式市場の上昇や原油高を材料にドル買いが進んだ海外市場の流れを引継ぎ、本邦輸入企業のドル買いにより96.33円まで反発したが、それ以上の買い材料もなく、96円前半での小動きが続いた。その後、ドルが対他通貨で売られ中、対円でのドル売りが強まり、ストップロスを巻き込みながら日中安値の95.38円まで下落し、95.49円で引けた。
【欧米市場戦略】
ドル円は、月末、半期末が重なり、仲値不足観測に反してドル売りが優勢となった。昨日の欧米株式市場上昇、原油や商品価格上昇の背景には、米金利の低位安定があり、リスク許容度の上昇に繋がったと市場筋の多くが考えていた。ただ、ドルの上昇力が弱まったことから、機関投資家のドル買いも見られた96円近辺以下でストップロスを巻き込みながら、昨日のドル円水準へ戻されている。本日は米2年債入札を控えており、米金利低下観測を理由に、再度、ドル売りを先行させたとみる向きもあるようだ。ただ、旺盛な米債購入によるドル需要も高く、ドルの一方的な売りも限定的になり、昨日のNY市場では、米金利によるNY株式市場の上昇という展開にもなっているため、ドルの下値は底堅くなると見ている。本日の米経済指標では、シカゴ購買部協会景気指数が前回の34.9から40.0へ大幅に改善する一方、消費者信頼感指数は小幅改善に留まる見通しだ。ただ、改善傾向が鮮明になっており、市場筋の景気回復期待の高まりから、リスク許容度を高めることになるだろう。円とドルの関係では、買われすぎた円の水準訂正が見込める。原油価格が一時、73ドルを超える水準へ買われたこともリスク志向の高まりの証拠とみてよいだろう。明日以降は重要経済指標を控えているが、下期入りに伴う新規の需給動向が相場を左右するとみている。
ドル買い 95.50円
ストップロス 95.05円
ターゲット 96.50円
(17:00、95.57円)
《ユーロドル》
EU圏経済指標改善と欧米株式市場の上昇によるリスク許容度上昇を背景に、1.4070ドルから1.4130ドルへ買われたが、アジア各国株式市場の上昇力が弱まると1.41ドル台前半へ戻された。ただ、原油先物市場が73ドルをつけたことを理由に、1.4152ドルまで上昇し、1.4139ドルで引けた。欧州市場開始後、1.4110ドルまで戻された。
【欧米市場戦略】
米金利低下の中、ECB追加利下げ観測後退が米欧金利差拡大を理由に、ユーロの対ドルの上昇力を高める地合いになっている。ナイジェリア紛争による供給量減少から、原油先物市場で原油価格の先高感が強まっていることが、ユーロドルの買い材料だ。一方、産油国のポンドが対ドルで7ヶ月ぶりのポンド高となっていることもユーロドルを高値水準に維持することに影響するだろう。本日は、EU圏消費者物価指数があり、前回の0.0%から‐0.2%へ低下するとみられているが、相場に織り込まれている可能性は高い。また、この指標発表を受けて、ECBが政策金利を下げると見る市場筋は少ないだろう。一方、独失業率は8.2%から8.3%へ、失業者数は1千人から45千人と大幅悪化しており、一時的にユーロドルの上値は重くなりそうだ。ただ、米金利低下と欧米株式市場の上昇期待にユーロドル下落した場面は、買いたいところだ。
ユーロ買い 1.4100ドル
ストップロス 1.4045ドル
ターゲット 1.4220ドル
(17:00、1.4107ドル)
《ユーロ円》
朝方は、海外市場の流れを引継ぎ、135.20円から135.93円へ上昇したが、ドル円の上値が重く、円買いが先行したことから、135円を挟んだ水準へ戻されている。その後、欧州市場開始後、ユーロドルの利食い売りとドル円が昨日の水準へ戻されたことにより、134.46円まで下落し、134.80円で終了した。
【欧米市場戦略】
ECB追加利下げ観測後退と主要国金融当局の低金利維持される中、EU圏経済指標の改善、原油価格と商品価格の高値安定という条件に大きな変更はなく、リスク許容度は低下することがなさそうだ。また、原油価格が80ドルをつけるとの予想も出ており、リスク資産への資金流入が他通貨円の上昇をつながり、ユーロ円が買われる展開が予想される。
ユーロ買い 134.70円
ストップロス 134.00円
ターゲット 137.20円
(17:00、134.78円)
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