5月29日 米経済指標改善にリスク許容度急回復 《8:20》
《ドル円》
東京市場の流れを引き継ぐ形でドル買いが進行する中、週次新規失業保険申請件数が62.3万件で、事前予想62.8万件を下回った事や米4月耐久財受注が事前予想+0.5%に対し、前月比+1.9%と大幅に改善したことを受けて、一時97.24円へ上昇した。ただ、米4月新築住宅販売件数が予想をやや下回ったため、ドル利食い売りにより96.80円で終了した。
【東京市場戦略】
米国債格付けの下げ懸念が払拭されたことが、リスク許容度を大きく上昇させる要因になり、米国債入札も順調に消化されており、需給関係も程よく、米長期金利を一時的にも低下させることになった。よって、NY株式市場も底堅い展開となり、円が対ドルで売られる傾向が強まった格好だ。格付け会社フィッチは「米国の信用格付けの見直しは時期尚早」としている。また、昨日の米経済指標は、新築住宅販売件数だけがやや事前予想を下回る結果となったが、失業保険申請件数もここ2週間は改善されている。また、米景況感指数が上昇との発表が先にあったが、耐久財受注の大幅上昇は製造業の景気回復にも大きく貢献する内容だ。一方、債務削減交渉が失敗に終わったGMは債権者へ新たに25%の新株と債務交換を提案し、破綻後の処理について債権者からの合意を取り付けた模様だ。市場はGMが破産法11条適用により、大きな混乱に至らないとのとの見方が強まっており、ドル暴落は回避されると思われる。本日も、米GDPなどの重要経済指標が多く控えており、東京時間の動きは様子見となりそうだ。ただ、内容は改善されるとみられており、ドル地合いは底堅いだろう。下値は96.69円と考えられる。
ドル買い 96.80円
ストップロス 96.45円
ターゲット 97.40円
(8:15、96.86円)
《ユーロドル》
独5月失業率が事前予想8.4%に対し8.2%と改善されたことを受けて、1.3850ドルから1.39ドルを挟む水準へ上昇し、更にリスク回避後退に1.3985ドルを一時つけた。その後、短期筋の利食い売りに圧されて、1.3935ドルで引けた、
【東京市場戦略】
米国経済改善予想、米債格付け下げ後退などが、市場にあった景気後退件を払拭したことから、リスク許容度の上昇に繋がっている。そのため、ユーロは対ドルで買われる展開となったが、悪化するとみられていた独失業率の改善もユーロ地合いを強めている。世界的な資金余剰による資源価格上昇は、ユーロドルとの関連性も高いと言われている。現在、65ドル水準にある原油価格の先高感は強く、80ドルを目指すとの見方もでだした事もユーロドルの上昇余地は大きくなり始めたようだ。また、ECB追加利下げに関するECB幹部内の意見不一致もあるが、欧州主要国は現在のユーロ金利の高止まりもあり、追加利下げを断行することに躊躇うことと思われる。同時に、ハイパーインフレを懸念するECB理事も多いはずだ。昨日のユーロドルは1.40ドルを突破できなかったことから、高値での利食い売りが先行したが、NY時間の底値である1.3910ドルを割込むような展開にならなければ、再度、ユーロの高値を試すことになるだろう。
ユーロ買い 1.3920ドル
ストップロス 1.3890ドル
ターゲット 1.4020ドル
(8:15、1.3927ドル)
《ユーロ円》
リスク回避後退による円売り/ユーロ買いが強まり、134円近辺から135.30円へ右肩上がりの展開となり、134.90円で終了した。
【東京市場戦略】
ユーロドルの利食い売りが続いているが、底堅い展開に転じる可能性も高く、ユーロ円は買われる地合いになりそうだ。また、米国経済に回復の兆しが強まり、円が対ドルで売られる様子だ。世界的な悲観論が後退したため、ユーロは対ドルで買われる方向にあると見てよい。商品市況回復による円キャリートレードも連想され、他通貨買いは強まることだろう。
ユーロ買い 134.70円
ストップロス 134.10円
ターゲット 136.20円
(8:15、134.86円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







