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5月29日 世界的経済指標回復期待高まる 《17:00》

《ドル円》

NY市場で、米経済指標の良好な結果を背景に97円前半まで上昇したドル円だったが、東京時間では本邦輸出企業のドル売りに圧されて、96.80円から96.24円へ売り込まれた。また、韓国公的年金ファンドが米国債保有比率の引き下げ方針を発表したことも、ドル売り圧力が掛かった。ただ、日経平均はじめアジア株式市場の回復を背景に、リスク許容度上昇にドル買戻しも強まり、96円半ばへ戻されている。終値は96.70円。

【欧米市場戦略】

短期間に上昇したドル円に本邦輸出企業のドル売りが出たが、東京市場の典型的な展開となったと見てよいだろう。先週まで米国債格下げ懸念、軟調なNY株式市場、不透明なGM再建策、米経済指標悪化懸念と米国債入札不調観測などの悲観的材料があったが、ほとんどの件に関して、改善の兆しが見られたことから、リスク許容度上昇に伴う円売りが先行する格好となった。レベル感から実需のドル売りによって、海外の継続的なドル上昇の流れの腰を折る格好となっている。東京市場では、米国債入札が順調に終了したことで、米金利が下がったことがドル売り材料としているが、NY市場では米金利下落がNY株式市場上昇になるとの見方から、ドル上昇となっている。筆者は後者の見方を採ったため、本日の実需ドル売りに連動した短期筋のドルロング-ストップロスによるドル下落は予想外だった。昨日も記したが、日米金利差は大幅に拡大したわけではなく、円金利も同時に上昇しており、金利差はほとんど変化がないと見たほうが良いだろう。本日の日経新聞5ページを参照していただきたい。一方、GM債務削減策は不調に終わったが、米政府や全米自動車労組、社債保有者など一般債権者の同意を得た上で「事前調整型」の破産手続きに入ると予想され、オバマ米大統領は政府支援をしながらも、61日に破産法申請をさせる方向だ。市場は、米クライスラー社と同様の結果になると想定しており、一方的なドル売りになりそうにないだろう。本日の米経済指標は米GDP、シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者態度指数が控えているが、米第一四半期GDP改定値はマイナス予想ながらも減少幅縮小に期待が持てる。また、2大学の景況感指数も改善予想にあり、ドル大幅上昇に期待できそうだ。勿論、予想より悪ければ、ドル売りに転じるべきだ。

 

ドル買い 96.55

ストップロス 96.20

ターゲット 97.80

17:0096.67円)

 

《ユーロドル》

欧州市場で5月景況感指数、独失業率改善を背景に上昇したユーロドルは1.40ドルをつける事無く1.3935ドルで始まった東京市場では、底堅い展開となった。アジア各国株式市場も堅調に推移したことを受けて、1.39ドル後半へ上昇し、1.3995ドルで引けた。欧州勢参入後、一時1.4013ドルをつけている。

【欧米市場戦略】

米経済回復期待にリスク回避後退による他通貨上昇が顕著になっている。また、回復が遅れていると指摘されたEU圏経済指標も回復の兆しが見え始め、ユーロドルの堅調な動きに繋がっていると思われる。本日は独小売売上高、4EU圏マネーサプライ、5EUCPI速報値など、経済指標が目白押しだが、独小売売上高は前月の-1.0%から+0.5%と改善しており、ユーロドル上昇要因になっている。来週はECB定例理事会を控え、ECB理事など要人発言が相次ぐとみられるが、追加利下げ幅は限定的と見られる。下げ観測が強まれば、一時的にユーロドル売りに転じると思われるが、材料出尽くし感が強まることが予想され、いずれにしても、ユーロドルの上昇になると考えられる。次の目標となる1.42ドルは視野に入った。

 

ユーロ買い 1.3990ドル

ストップロス 1.3940ドル

ターゲット 1.4120ドル

17:001.4000ドル)

 

《ユーロ円》

ユーロドルの1.39ドル前半から1.40ドル前半へ上昇する中、東京市場前半のドル円軟調に地合いに連れて、134.90円から134.47円へ軟調に推移したが、短期筋のドル円買い戻しに連動し、一時135.68円まで上昇した。終値は135.40円。

【欧米市場戦略】

世界的な景気回復期待が強まる中、生保など機関投資家が海外投資を増額するとの報道に他通貨円の上昇が見られた。相対的に高金利のユーロへ円資金が流入することが予想され、円売り/ユーロ買いのトレンドに変化はないと予想される。ECBの追加利下げ観測も取り沙汰されているが、EU圏は過去の経験からハイパーインフレ懸念を抱いており、低金利政策による景気回復を期待しないと予想されることも、ユーロ買いが強まる要因だ。また、コモディティ価格上昇に投機資金流入も加速期待もユーロ円の上昇期待が持てるところだ。

 

ユーロ買い 135.20

ストップロス 134.80

ターゲット 137.50

17:00135.30円)




※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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