4月30日 リスク許容度上昇期待も限定的 《8:15》
《ドル円》
東京市場が休場の中、米コンファレンスボードの消費者景気信頼感指数が改善したことを受け、リスク回避の動きが大幅に後退し、28日に95円台後半まで買われた円は97円を挟む展開となった。その後、FRBが米経済減速は鈍化しているとの声明文を背景にNY株式市場が一時、200ドルを超える強さに連動し、97円近辺から98円へ急騰し、97.65円で終了した。
【東京市場戦略】
週初、米財務省のストレステストの結果が米大手金融機関の資本不足を招く懸念や新型インフルエンザ発生による世界経済縮小などリスク回避が先行に、一昨日売られ過ぎたドル円の調整を支援するように米4月消費者信頼感指数が事前予想29.5に対し39.2となったことから、リスク回避後退色が強まっている。一方、米GDPが-6.1%と大幅な減少となる上、3四半期連続のマイナス成長となったが、米経済の約7割を占める個人消費が前回の-4.3%から+2.2%に転じたことや在庫調整が進んだことから、景気の先行きに対する悲観的な見方が一旦、和らいだようだ。また、FOMCは金利を0.0~0.25%に据え置き、国債などの購入枠も維持したことから、米長期金利の低下は避けられたため、ドルの地合いは当面強まると見てよいだろう。同時に、声明文で、政策金利を長期間、異例の低水準に維持するとの姿勢を示す一方、3月会合以降、経済見通しはわずかながら改善したとの認識を明らかにしたことも、ドルに対し楽観的となっている。反対にドル売り材料としては、米クライスラー社の行方が残されている中、関係筋の話では米クライスラーは清算されないが、破産法の適用を申請するかについては依然として不透明との認識を示しており、予断を許さない状況だ。本日の東京市場は、仲値公示にかけて月末のドル需要に支えられる格好で、ドル上値を狙う展開を予想するが、再建期日が迫る米クライスラー社問題、米金融機関資本不足、新型インフルエンザがフェーズ5に引上げられたことなど懸念材料も豊富にあるため、上値は98円前半が限度と見られる。ドル買いから入るが、98円近辺は売りに転じることが予想される。
ドル買い 97.40円
ストップロス 97.00円
ターゲット 98.10円
(8:10、97.45円)
《ユーロドル》
4月EU圏消費者信頼感指数、業況判断指数が共に事前予想を上回ったことから、1.31ドル台後半から1.3270ドルへ上昇した。その後、欧米株式市場上昇によるリスク回避後退を背景に1.3343ドルまで上昇、FOMC声明を受けたドル買いにユーロが伸び悩み、1.3250ドルで引けた。
【東京市場戦略】
一昨日は、アジア、欧州株式市場の下落する中、豚インフルエンザが欧州へ波及したことを嫌気し、ユーロドルは急速に売られ、1.29ドル代後半をつけた。ただ、インフルエンザに対し、パニック的な動きにならず、ユーロドルを買い戻す地合いに転換するところへ、EU圏経済指標の改善がリスク許容度の上昇につながっている。一方、ビニ-スマギ理事は、政策金利をゼロに近づけすぎることに難色を示し、
国債買い切りオペはECBに禍根を残すだろうとの見方を示し、将来のインフレを懸念している。また、トリシェECB総裁はEU圏のインフレ率は非常に低いが、年末にかけて上昇に向かうとしており、ECB追加利下げが大幅になることはなく、株式、CPなどの買い取りはせず、異例の措置がECBの金融機関への与信枠拡大を意味しているようだ。このため、ユーロ金利低下は避けられ、米欧間の金利差は保たれ、ユーロに優位になると見られる。昨日の欧米市場で、1.3230ドル近辺は底堅く見られ、ユーロドルの高値を試す動きが想定される。
ユーロ買い 1.3250ドル
ストップロス 1.3200ドル
ターゲット 1.3330ドル
(8:10、1.3255ドル)
《ユーロ円》
EU圏経済指標が改善され、株式市場が上昇したことから、リスク回避後退により、ユーロ円は127円前半から一時、130.03円へ右肩上がりの展開となった。終値は129.30円。
【東京市場戦略】
FRBが米経済減速は鈍化しているとしたことが、リスク回避後退を強め、円は対ドルで売られ、ユーロが対ドルで買われることが予想される。このため、ユーロが対円で強まることになるが、ECBの追加利下げ幅も限定的と見られ、日欧金利差がある程度維持されることも、ユーロを支援することになるだろう。
ユーロ買い 129.00円
ストップロス 128.40円
ターゲット 130.50円
(8:10、129.15円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







