4月27日 不確定要因=swine flu 《17:02》
《ドル円》
早朝、米WSJ紙が「米財務省は、ストレステストを受けた米19行中3行が資本準備金の積み増しを求められた」との報道を受けてNY終値97.10円から96.62円まで下落、「全米自動車労組が米クライスラー、伊フィアット、米政府と合意」との報が流れ、仲値公示にかけて97.10円まで反発した。その後、NY株式先物市場が軟調になったことを背景に、96.55円まで売られ、終了した。
【欧米市場戦略】
米ストレステストに関して楽観的な見方が流れ、ドル円は97円台半ばへ上昇する堅調な動きをした先週末の海外市場だったが、19行中の数行に資本準備金の積み増し懸念が強まっているため、来月4日の最終結果が判明するまで、ドル上値は重い展開になりそうだ。また、米クライスラー社が米労組との間で、賃金などのコスト削減や退職者向け医療保険基金の再編をめぐり、新労働協約で両者が暫定合意をした報道に一時、破綻回避かと思われたが、未だ、同社債権者との債務問題は解決していない。ただ、米財務省が米クライスラー社債権団に対し、本日中にも新たな債務再編案を提示する見通しだが、予断を許さない状況となった。一方、メキシコで発生した豚インフルエンザ(swine flu)の感染者が欧米、オセアニアにも広がる中、地政学的リスクを懸念したリスク回避姿勢を一段と強まり、円買いが強まっている。テクニカル的に、96.50円が維持されればドル反転すると予想されるが、上記の理由から、ドルの反騰の機会は減少した感は否めない。ただ、日本政府が本日発表した2009年GDP成長率を実質0.0%から-3.3%へ大幅下方修正したことが、海外市場で円売り材料視される可能性が高く、円高も限定的になりそうだ。
ドル売り 96.80円
ストップロス 97.20円
ターゲット 95.50円
(17:00、96.70円)
《ユーロドル》
日経平均が上昇する中、NY株式先物市場が下落し始めたことを受けた、ユーロ円売りが先行したため、1.3240ドルから1.3150ドルへ下落。その後、沈静化下と思われたECB利下げ幅をめぐる意見不一致が市場に流れ、再度、売り圧力が高まり、一時1.3120ドルへ売られ、1.3135ドルで終了した。
【欧米市場戦略】
ユーロドル展開に底堅さが確認され出した中、フランス政府は否定したが、仏大手金融機関が50億ユーロ損失発生との憶測にユーロドルは軟調になった。また、ECB追加利下げ幅が0.25%で大方決定したと思われたが、オランダ中央銀行ウェリンク総裁は、ECが政策金利1%を下回る水準に引き下げることを検討すべきだとの認識を示した。一応、ECB内部の意見対立に終止符が打たれたと思われたが、EU圏加盟各国の経済情勢の状況が異なることから、様々な意見が出だした。ここで懸念されることは、ECB定例理事会は理事全員の賛成により、利下げ幅が決定されるため、内部に意見不一致の場合、利下げが不可能になり、EU圏経済への打撃は大きくなると予想される。因みに、日本銀行の決定会合は多数決となっている。実体経済に目を向けると、先程発表された 5月GFK消費者信頼感調査がやや改善されたため、ユーロドルの底堅い展開となっている。直近のEU圏PMI、独ifoや今回のGFK信頼感指数などのEU圏および独経済指標に改善の兆しが出ており、再度戻り高値1.34ドル近辺を目指す動きが期待できそうだ。気がかりは、豚インフルエンザ(swine flu)だ。EU各国へ被害が広がれば、ユーロ売りへ転じるリスクはあり、要注意だ。
ユーロ買い 1.3140ドル
ストップロス 1.3080ドル
ターゲット 1.3310ドル
(17:00、1.3150ドル)
《ユーロ円》
ドル円が96円半ばから97円前半の上下を繰返す中、NY株式市場先物価格が下落したことを理由に株価の下落が目立ち始めた為、ユーロ円は一貫して、右肩下がりの動きとなった。朝方の128.65円が高値となり一時、126.75円まで下落したが、終盤にドル円とユーロドルに買戻しが入り、127.25円で引けた。
【欧米市場戦略】
ドル売り先行する中、円高も限定的となり一旦、円安を模索する動きがある中、EU圏経済指標に改善の兆しがあるため、ユーロは対円で買われそうだ。ただ、豚インフルエンザ(swine flu)など影響が拡大すれば、消去法的な円買いになるリスクは残された。
ユーロ買い 127.00円
ストップロス 126.40円
ターゲット 128.50円
(17:00、127.15円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







