4月30日 NY市場波乱含み=ドル乱高下予想もリスク許容度上昇か 《17:15》
《ドル円》
FOMCの「景気減速ペースは鈍化している」との声明や米GDPが悪化する中、個人消費改善で海外のドル買いを引継ぎ、仲値公示にかけてドル円は97.87円をつけた。また、高値警戒感が出る中、オバマ米大統領100日目の就任演説で、米クライスラー社再建を楽観視した発言がドルを後押しした格好になったが、午後に入り、米クライスラー社の債務削減をめぐる米財務省と債権者による交渉決裂との報道を受け、一時97.15円へ大幅に売られた。地合いはドル堅調にあり、短期筋の買戻しに97.45円で終了した。
【欧米市場戦略】
米GDPが3四半期連続のマイナス成長となるが、個人消費の改善、米ブルーチップス銘柄決算が予想より良好な結果が相次ぎ、経済停滞スピードが鈍化しだしたとの楽観的見方が浮上している。また、前回のFOMCでは、量的緩和策の一環としての米国債購入発表が、市場にドル売りを引起したが、今回は新たな緩和措置を発表しなかったことにより、ドルを下支えしたようだ。ただ、悪い米経済指標の中のわずかな良好な結果だけを取り上げ、悲観的見方を排除したような感じが強く、楽観的な見方は要注意だ。その証拠に、FRBは必要ならば、市場流動性を高めるために、不動産担保証券と米国債購入規模を拡大する用意があることを明らかにし、市場はドルの希薄化になると判断するはずだ。一方、米クライスラー社再建計画提出日が本日に迫ったが、依然として解決に結びついていない。東京時間の日中にWSJ紙が「クライスラー債務削減巡る米財務省と債権者の交渉決裂、破産法申請は不可避」と伝え、NYタイムズ紙も「クライスラーの債務削減交渉が失敗、30日にも破産法適用を申請」と報道され、ドル買いには慎重にならざるを得ない状況だ。ただ、オバマ米大統領は米クライスラー社の存続能力に非常に期待しており、破産法適用申請しても、早期に脱却する公算が高いとの観測もあり、破綻法適用が決定した場合でも、相場に織込まれており、一方的なドル売りにはなりそうにないだろう。本日の米週間失業保険申請件数は前週と大幅な変化はなく、相場への影響は少ないと思われる。一方の 米シカゴ購買部協会景気指数は前回の31.0から34.5と改善予想にあり、米景気後退の鈍化を裏付ける内容となりそうだ。ただ、エクソン-モービルなど決算発表を控える中、GM決算もあり、NY株式市場は波乱の展開が予想される。一応、アジア各国株式市場が2~3%程度の上昇したことを引継ぎ、欧米株式市場の底堅さも予想され、ドルは対円で順調な動きをすることだろう。ただ、ドルのダウンリスクは、米クライスラー社破綻問題、GM決算が悪化によるNY株式下落と米景気指標の予想外の悪さとなれば、ドルの一時的なドル下落は避けられない。東京時間の安値をストップロスとし、昨日から引継がれたドルの買いで攻めたいところだ。
ドル買い 97.60円
ストップロス 97.10円
ターゲット 98.40円
(17:00、97.70円)
《ユーロドル》
13ヶ月ぶりに改善した4月EU圏消費者信頼感指数、業況判断指数を背景に、海外で買われたユーロドルの地合いを引継ぎ、1.3245ドルから1.3325ドルへ一旦上昇したが、NY株式先物市場が下落に転じたことを受けて、1.3270ドルへ戻された。その後、欧州勢の参入に1.3385ドルの日中高値を付け、終了となった。
【欧米市場戦略】
休日前は、ECBの金利政策に不一致が再浮上したことや豚インフルエンザが欧州各国へ蔓延したとのリスクから大幅にユーロドルは売り込まれたが、ユーロ下値と見られた1.29ドル台半ばは底堅く、短期筋の買戻しが先行した。その流れの中、EU圏経済に回復の兆しが出だし、ECB利下げ幅は0.25%に落着く見通しが出たことがユーロ買い戻しを誘い、目標とされた1.34ドルに近づいている。ただ、依然として、EU圏の輸出、製造、設備投資の減少傾向は継続しており、新型インフルエンザの発生が欧州景気の下押しする可能性もあり、先行きには不透明感が残されており、一気に次の目標となる1.37ドルを目指すことは困難に思える。市場には、ユーロドルが短期間に400ポイント近く上昇すると想定しておらず、1.34ドル近辺にストップロスが置かれているといわれており、一昨日来、欧米株式市場が堅調に推移する中、欧米共に経済指標の景気低下の鈍化現象がでたため、リスク許容度は高まりつつあり、ストップロスを巻き込みながらユーロドルの上値を探る展開が予想される。
ユーロ買い 1.3360ドル
ストップロス 1.3300ドル
ターゲット 1.3450ドル
(17:10、1.3370ドル)
《ユーロ円》
朝方のドル円、ユーロドルが堅調に上昇したため、ユーロ円は129円から130.20円近辺へ一旦上昇した。その後、米クライスラー社問題が不透明になったとの報道にドル円とユーロドル下落に129円へ戻される格好となったが、欧米経済減速にブレーキが掛かり始めたことを背景に、ユーロドルとドル円の上昇により、130.60円まで上昇。本日の高値で終了した。
【欧米市場戦略】
米クライスラー社問題に一旦下落したが、世界的な株式市場の回復に底値は堅く、再浮上していることから、リスク許容度上昇で、ユーロ買いが先行するだろう。ただ、リスクは《ドル円》に記しており、その場合、ユーロ円は売られる。
ユーロ買い 130.50円
ストップロス 129.90円
ターゲット 132.20円
(17:10、130.60円)
4月30日 リスク許容度上昇期待も限定的 《8:15》
《ドル円》
東京市場が休場の中、米コンファレンスボードの消費者景気信頼感指数が改善したことを受け、リスク回避の動きが大幅に後退し、28日に95円台後半まで買われた円は97円を挟む展開となった。その後、FRBが米経済減速は鈍化しているとの声明文を背景にNY株式市場が一時、200ドルを超える強さに連動し、97円近辺から98円へ急騰し、97.65円で終了した。
【東京市場戦略】
週初、米財務省のストレステストの結果が米大手金融機関の資本不足を招く懸念や新型インフルエンザ発生による世界経済縮小などリスク回避が先行に、一昨日売られ過ぎたドル円の調整を支援するように米4月消費者信頼感指数が事前予想29.5に対し39.2となったことから、リスク回避後退色が強まっている。一方、米GDPが-6.1%と大幅な減少となる上、3四半期連続のマイナス成長となったが、米経済の約7割を占める個人消費が前回の-4.3%から+2.2%に転じたことや在庫調整が進んだことから、景気の先行きに対する悲観的な見方が一旦、和らいだようだ。また、FOMCは金利を0.0~0.25%に据え置き、国債などの購入枠も維持したことから、米長期金利の低下は避けられたため、ドルの地合いは当面強まると見てよいだろう。同時に、声明文で、政策金利を長期間、異例の低水準に維持するとの姿勢を示す一方、3月会合以降、経済見通しはわずかながら改善したとの認識を明らかにしたことも、ドルに対し楽観的となっている。反対にドル売り材料としては、米クライスラー社の行方が残されている中、関係筋の話では米クライスラーは清算されないが、破産法の適用を申請するかについては依然として不透明との認識を示しており、予断を許さない状況だ。本日の東京市場は、仲値公示にかけて月末のドル需要に支えられる格好で、ドル上値を狙う展開を予想するが、再建期日が迫る米クライスラー社問題、米金融機関資本不足、新型インフルエンザがフェーズ5に引上げられたことなど懸念材料も豊富にあるため、上値は98円前半が限度と見られる。ドル買いから入るが、98円近辺は売りに転じることが予想される。
ドル買い 97.40円
ストップロス 97.00円
ターゲット 98.10円
(8:10、97.45円)
《ユーロドル》
4月EU圏消費者信頼感指数、業況判断指数が共に事前予想を上回ったことから、1.31ドル台後半から1.3270ドルへ上昇した。その後、欧米株式市場上昇によるリスク回避後退を背景に1.3343ドルまで上昇、FOMC声明を受けたドル買いにユーロが伸び悩み、1.3250ドルで引けた。
【東京市場戦略】
一昨日は、アジア、欧州株式市場の下落する中、豚インフルエンザが欧州へ波及したことを嫌気し、ユーロドルは急速に売られ、1.29ドル代後半をつけた。ただ、インフルエンザに対し、パニック的な動きにならず、ユーロドルを買い戻す地合いに転換するところへ、EU圏経済指標の改善がリスク許容度の上昇につながっている。一方、ビニ-スマギ理事は、政策金利をゼロに近づけすぎることに難色を示し、
国債買い切りオペはECBに禍根を残すだろうとの見方を示し、将来のインフレを懸念している。また、トリシェECB総裁はEU圏のインフレ率は非常に低いが、年末にかけて上昇に向かうとしており、ECB追加利下げが大幅になることはなく、株式、CPなどの買い取りはせず、異例の措置がECBの金融機関への与信枠拡大を意味しているようだ。このため、ユーロ金利低下は避けられ、米欧間の金利差は保たれ、ユーロに優位になると見られる。昨日の欧米市場で、1.3230ドル近辺は底堅く見られ、ユーロドルの高値を試す動きが想定される。
ユーロ買い 1.3250ドル
ストップロス 1.3200ドル
ターゲット 1.3330ドル
(8:10、1.3255ドル)
《ユーロ円》
EU圏経済指標が改善され、株式市場が上昇したことから、リスク回避後退により、ユーロ円は127円前半から一時、130.03円へ右肩上がりの展開となった。終値は129.30円。
【東京市場戦略】
FRBが米経済減速は鈍化しているとしたことが、リスク回避後退を強め、円は対ドルで売られ、ユーロが対ドルで買われることが予想される。このため、ユーロが対円で強まることになるが、ECBの追加利下げ幅も限定的と見られ、日欧金利差がある程度維持されることも、ユーロを支援することになるだろう。
ユーロ買い 129.00円
ストップロス 128.40円
ターゲット 130.50円
(8:10、129.15円)
4月28日 リスク回避のドル売り、一旦買い戻しか 《16:55》
《ドル円》
東京市場開始前に96.20円近辺に売られたドル円は、仲値公示にかけて輸入企業と思われるドル買いがあり、96.58円まで戻された。また、米クライスラー社債権を独ダイムラー社が放棄するとの報道が好感されたこともドル支援材料となった。その後、豚インフルエンザが拡大との報に、欧米経済停滞するとの不安が根強いことから、ドル売りが再開し、米財務省によるストレステストの結果、米大手金融機関に増資が必要かも知れないとの一部報道が円買いの動きを加速させ、95.75円まで下げ相場を形成した。終値は95.80円。
【欧米市場戦略】
米ストレステストの結果発表は5月4日に公表されるが、19行中3行が資本不足に陥るとの予想が悪化する観測が流れ出した。当初、最大手行は基準を満たしていると市場は予測していたが、バンカメ、シティグループとウェルズファーゴと第一四半期を好決算の発表をした最大手金融機関の名前が出だしたことが市場に金融システム不安をもたらし始めている。この資本不足は、現在の時点より、2年後の状況で資本不足にならないよう準備するものとされ、米経済が停滞すれば、貸倒引当金等の増額が必要になるため、今から充分な資本を用意しろと言う目論見だ。だから、リーマンショック以降の疲弊した米金融機関の資本増強は急がれ、市場が勝手に楽観視したことが裏目に出て、ドル売りを後押しすることになり、日本の連休の間も懸念材料となるだろう。一方、米クライスラー社は労組間での問題は解決したが、債権者の債務削減など解決すべきことが残され、ドル買いに結びつかない状況だ。ただ、破綻法適用が回避されたとしても、人員削減、工場閉鎖、給与減給などがあり、米経済の先行きには重荷になる要因は解決されないことになり、ドルが上昇しても、一時的な現象に終わることだろう。また、豚インフルエンザは想定外の要因だが、SARSがアジア各国経済を停滞させた連想から、確実に世界的な経済活動へ悪影響を与えだし、リスク回避が強まることは避けられそうにない。現在のところ、日本へこのインフルエンザは発生していないが、万が一にでも日本での発生につながれば、安全通貨としての地位は失われ、円売りへ転じることになる。それだけに、一刻も早い解決が期待されるが、不確定要素として想定し続けなければならなくなった。朝方、予想していた95.70円の節目を一方通行のように達成したことから、短期筋の買戻しも予想される。本日は米消費者信頼感指数を控え、内容は改善の模様だ。この水準から売り込むには、余程の売り材料が必要になり、一旦はドル買い戻しが先行しそうだ。ただ、95.50円を割込めば、94.70円が視野に入ってくる。
ドル買い 95.80円
ストップロス 95.45円
ターゲット 96.80円
(17:00、95.75円)
《ユーロドル》
ユーロドルは、一時、1.2985ドルをつけたが、大方の時間を1.30ドルと1.3035ドルの間を上下し、方向感のない動きを展開した。終値は1.3030ドルへ戻されている。
【欧米市場戦略】
日経平均をはじめアジア各国株式市場が大幅下落したことを受けて、リスク回避が強まり、ユーロ円など他通貨円で円高になっている。その影響からユーロドルの上値は重く、ユーロドルの下値を試す展開になった。一方、欧州最大手ドイツ銀行とスペイン系大手ビルバオ銀行決算が良好な結果となったことが、ユーロドルを支えた格好となっている。昨日はスペイン、ベルギー、イギリスなど欧州各国へ豚インフルエンザが波及しだしたリスクからユーロドル、ポンドドルの売り圧力が強まり、上値を限定的にしたが、感染者数は限られパニック的な動きにはならず、冷静さを取り戻しているようだ。本日はEU圏に材料が少ないだけに、昨日のようなECB利下げに言及する発言に反応しそうだが、それも材料に手垢がついた格好となっている。また、1.29ドル台半ば以下は底堅く、ユーロ売りを推し進める材料が不足しており、買戻しが予想される。
ユーロ買い 1.3025ドル
ストップロス 1.2970ドル
ターゲット 1.3120ドル
(17:00、1.3035ドル)
《ユーロ円》
ユーロドルが小幅な展開をする中、ドル円が大幅に下落した影響から、ユーロ円は125.95円から一時124.38円まで下落。終盤にドル円、ユーロドルの買戻しにより124.95円で終了した。
【欧米市場戦略】
週初から売られたドル円、ユーロドルに関する材料に新鮮さがなくなり、買い戻される可能性が高くなっている。ただ、不確定要素は豚インフルエンザだが、今のところ、欧州各国への影響は限定的となっているため、ユーロ売りが先行するとは考え難い。
ユーロ買い124.80円
ストップロス 124.30円
ターゲット 125.80円
(17:00、124.90円)
4月28日 豚インフルエンザが主要因となった日 《8:20》
《ドル円》
豚インフルエンザ感染や軟調に始まった欧米株式市場の影響を受けて、ドル円は96.75円から96.45円へ売られた。ただ、96円半ば水準が底堅いと見た市場筋のドル買戻しに一時、96.89円を回復し、96.70円で終了した。ドル円の動きは鈍い展開となった。
【東京市場戦略】
米ストレステストで資本不足に陥る米大手金融機関があるとの観測はより強まる中、米クライスラー社債権者間との話合いの結果が待たれる所だが、進展がない場合のドル売り準備は必要な段階になってきた。GMも8千人の人員削減、6工場閉鎖、270億ドルの債務の株式化など新たに再建策を打ち出したが、米クライスラー社の行方が大きく影響されると見たほうが良いだろう。一方、不確定要素としていた豚インフルエンザ(swine flu)が、WHOによりフェーズ3から4へ警戒基準が上げられ、インフルエンザの感染の拡大が米国はじめ世界的な景気を圧力するとの懸念にリスク回避の動きが強まり、安全通貨としての円が対ドルで買われやすい地合いとなってきた。ドルも安全通貨として見られているが、対ユーロなど他通貨に対して買われる格好となっている。昨日のNY市場が小幅な展開となったが、日本政府が打ち出した補正予算の財源にあると考えられる。13.9兆円規模に対し、10.8兆円に上る赤字国債発行が、日本政府の財政悪化を懸念したものとなっているようだ。いち早く、財政健全化策も打ち出さなければ、将来的には安全通貨として見られている円は暴落することになるだろう。当面、インフルエンザ、米自動車再建やストレステスト結果などドルに不安要因があるため、ドル上値は重いものと見たほうが良いだろう。同時に、底堅いと見られている96円半ばを徐々に割込み始めたことから、ドル反転力が弱まり、次の節目95.70円、最終目標94.70円を試すことになるだろう。
ドル売り 96.50円
ストップロス 97.00円
ターゲット 95.30円
(8:10、96.40円)
《ユーロドル》
欧州市場序盤は、独GFK信頼感指数が改善されたことを受けて、1.3140ドルから1.3180ドルへ上昇した。その後は1.31ドル台半ばで推移していたが、豚インフルエンザの影響がスペインで確認されたため、1.3160ドル近辺からから1.2999ドルまで急落し、1.3030ドルで引けた。
【東京市場戦略】
昨日も指摘したが、EU圏経済指標は徐々に改善される中、メキシコで発生したインフルエンザが欧州へ拡大したことがユーロを大幅に弱めることになった。今後、市場は欧州での拡大がずっと深刻になれば、悪影響はメキシコを越えて広がっていくだろう。そのため、経済指標など改善されても、不確定要素として、常に注意を払う必要がある。一方、ECB内の意見不一致が再浮上したこともユーロを弱めたとされている。トリシェECB総裁は異例の措置を施すとお茶を濁しているが、ノボトニー-オーストリア中銀総裁が量的緩和を推進すべきとの発言や、アイルランド中銀総裁のECBは追加利下げを排除できないと示唆した。ただ、ECB内部の意見不一致は既に、市場が確認している所でもあり、あまり大きな材料とはいえそうにないだろう。やはり、インフルエンザがスペインへ飛び火した影響が大きく、昨日の急落したユーロドルは、東京時間序盤では買戻しも予想される。ただ、インフルエンザ拡大の情報がでると、ユーロに敏感に反応するだろう。
ユーロ買い 1.3020ドル
ストップロス 1.2970ドル
ターゲット 1.3070ドル
(8:10、1.3030ドル)
《ユーロ円》
ドル円が小幅な展開に終始したことから、ユーロ円はユーロドルの動きとほぼ同じ展開となっている。ユーロ円の序盤は127.00円から127.35円へ買われたが、ユーロドルの急落に125.65円まで売られ、終盤のユーロドル買戻しに126.05円で引けた。
【東京市場戦略】
ドル円に買われる要因が少なく、円高を見ているが、ユーロドルに買戻しが予想されるため、ユーロ円は方向感がない動きが予想される。ただ、ユーロドルの買戻し要因が弱いため、上値も限定的と見られる。
ユーロ売り 125.80円
ストップロス 126.50円
ターゲット 124.50円
(8:10、125.70円)
4月27日 不確定要因=swine flu 《17:02》
《ドル円》
早朝、米WSJ紙が「米財務省は、ストレステストを受けた米19行中3行が資本準備金の積み増しを求められた」との報道を受けてNY終値97.10円から96.62円まで下落、「全米自動車労組が米クライスラー、伊フィアット、米政府と合意」との報が流れ、仲値公示にかけて97.10円まで反発した。その後、NY株式先物市場が軟調になったことを背景に、96.55円まで売られ、終了した。
【欧米市場戦略】
米ストレステストに関して楽観的な見方が流れ、ドル円は97円台半ばへ上昇する堅調な動きをした先週末の海外市場だったが、19行中の数行に資本準備金の積み増し懸念が強まっているため、来月4日の最終結果が判明するまで、ドル上値は重い展開になりそうだ。また、米クライスラー社が米労組との間で、賃金などのコスト削減や退職者向け医療保険基金の再編をめぐり、新労働協約で両者が暫定合意をした報道に一時、破綻回避かと思われたが、未だ、同社債権者との債務問題は解決していない。ただ、米財務省が米クライスラー社債権団に対し、本日中にも新たな債務再編案を提示する見通しだが、予断を許さない状況となった。一方、メキシコで発生した豚インフルエンザ(swine flu)の感染者が欧米、オセアニアにも広がる中、地政学的リスクを懸念したリスク回避姿勢を一段と強まり、円買いが強まっている。テクニカル的に、96.50円が維持されればドル反転すると予想されるが、上記の理由から、ドルの反騰の機会は減少した感は否めない。ただ、日本政府が本日発表した2009年GDP成長率を実質0.0%から-3.3%へ大幅下方修正したことが、海外市場で円売り材料視される可能性が高く、円高も限定的になりそうだ。
ドル売り 96.80円
ストップロス 97.20円
ターゲット 95.50円
(17:00、96.70円)
《ユーロドル》
日経平均が上昇する中、NY株式先物市場が下落し始めたことを受けた、ユーロ円売りが先行したため、1.3240ドルから1.3150ドルへ下落。その後、沈静化下と思われたECB利下げ幅をめぐる意見不一致が市場に流れ、再度、売り圧力が高まり、一時1.3120ドルへ売られ、1.3135ドルで終了した。
【欧米市場戦略】
ユーロドル展開に底堅さが確認され出した中、フランス政府は否定したが、仏大手金融機関が50億ユーロ損失発生との憶測にユーロドルは軟調になった。また、ECB追加利下げ幅が0.25%で大方決定したと思われたが、オランダ中央銀行ウェリンク総裁は、ECが政策金利1%を下回る水準に引き下げることを検討すべきだとの認識を示した。一応、ECB内部の意見対立に終止符が打たれたと思われたが、EU圏加盟各国の経済情勢の状況が異なることから、様々な意見が出だした。ここで懸念されることは、ECB定例理事会は理事全員の賛成により、利下げ幅が決定されるため、内部に意見不一致の場合、利下げが不可能になり、EU圏経済への打撃は大きくなると予想される。因みに、日本銀行の決定会合は多数決となっている。実体経済に目を向けると、先程発表された 5月GFK消費者信頼感調査がやや改善されたため、ユーロドルの底堅い展開となっている。直近のEU圏PMI、独ifoや今回のGFK信頼感指数などのEU圏および独経済指標に改善の兆しが出ており、再度戻り高値1.34ドル近辺を目指す動きが期待できそうだ。気がかりは、豚インフルエンザ(swine flu)だ。EU各国へ被害が広がれば、ユーロ売りへ転じるリスクはあり、要注意だ。
ユーロ買い 1.3140ドル
ストップロス 1.3080ドル
ターゲット 1.3310ドル
(17:00、1.3150ドル)
《ユーロ円》
ドル円が96円半ばから97円前半の上下を繰返す中、NY株式市場先物価格が下落したことを理由に株価の下落が目立ち始めた為、ユーロ円は一貫して、右肩下がりの動きとなった。朝方の128.65円が高値となり一時、126.75円まで下落したが、終盤にドル円とユーロドルに買戻しが入り、127.25円で引けた。
【欧米市場戦略】
ドル売り先行する中、円高も限定的となり一旦、円安を模索する動きがある中、EU圏経済指標に改善の兆しがあるため、ユーロは対円で買われそうだ。ただ、豚インフルエンザ(swine flu)など影響が拡大すれば、消去法的な円買いになるリスクは残された。
ユーロ買い 127.00円
ストップロス 126.40円
ターゲット 128.50円
(17:00、127.15円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







