3月31日 オバマ米大統領の武士の情け=ドル買いなるか 《8:15》
《ドル円》
米政府自動車再建作業部会がGM提出の再建策を否定したことが要因になり、97円前半へ下落していたドル円は、欧州時間序盤に95.95円まで下落した。その後、売られ過ぎたドル円の買い戻しに96円後半をつけた。更に、オバマ米大統領が米大手自動車2社に対する支援策を2ヶ月程度先送りしたことによって、ドルは97.55円まで回復し97.40円で終了した。
【東京市場戦略】
昨日の日中に発表された米政府自動車再建作業部会の決定は、今まで想定していた米手自動車2社救済を根底から覆すようなものとなり、リスク回避先行の円買いとなったが、オバマ米大統領の考えは発表されておらず、市場に大きな不安が漂う結果となった。注目されたオバマ米大統領の発言は、米自動車産業を無くす訳にはいかないが、両社の再建計画は不十分であり、国家に依存しない根本的な経営再建策を要請するとし、誤った判断を容認し続ける事もできないとした。米大統領は事前合意型の破産法適用も選択肢の一つとし、同時にGM幹部も依然望んでいないものの、破産申請の可能性が高まったと示唆したため、労働組合、GM債権者などとの調整が急がれることとなるが、大量解雇等が避けられない状況となった。このように、リスク許容度低下が重要視される展開に、円は対ドルでリスク回避通貨となる一方、ドルが対ユーロでその役割を担うことが、市場コンセンサスとなりだした。ただ、1~2ヶ月の再建策提出猶予を与えたことが、武士の情けということだろうか。再建策に時間的猶予を与えられた為、ドル急落を避けることができたことから、目先はドル堅調地合いになると思われるが、値幅は限定的だろう。
ドル買い 97.20円
ストップロス 96.70円
ターゲット 97.90円
(8:15、97.35円)
《ユーロドル》
EU圏経済の低迷を背景に、ユーロドルは1.32ドル台前半から軟調に推移する中、スペインが地銀を政府管理下に置いたことや、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがハンガリーとアイルランドの信用格付けを引き下げたことなどが響き、1.3115ドルまで売られた。その後、欧州市場筋の利食いやG20での新基軸通貨の話し合いの思惑が後退した事で下げ渋り、1.3190ドルで引けた。
【東京市場戦略】
ドルに多くの不安が残る中、ユーロ売りを先行させることが難しい状況となったことが、ユーロドルの目標とされている1.29ドル半ばを試すことがなかなかできない。ただ、EU圏のハンガリーとアイルランドの財政事情の悪化は深刻なものとなり、世界的な信用危機を受けて借り入れコストが上昇したため、長期債の格付けが引下げられることとなった。EU委員会は1月、アイルランドの財政赤字が今年、GDP比で11%と、EUが認める上限(3%)のほぼ4倍に拡大する可能性があると予測していた。特に、金融機関への資本増強に多額の財源を投入したことが、要因となっている。また、2日に開かれるECB定例理事会での利下げ幅の拡大観測にユーロの上値は重く、非伝統的金融策が導入されるかも注目される所であり、ユーロ地合いは弱い。また、オランダ中央銀行総裁は、銀行システムは明らかに資本が足りないとし、スペインの地方銀行が政府管理下になったこともEU圏金融市場悪化を象徴させることとなっているようだ。
ユーロ売り 1.3200ドル
ストップロス 1.3250ドル
ターゲット 1.3090ドル
(8:15、1.3210ドル)
《ユーロ円》
ドル円の大幅下落とユーロドルの下落に連動したユーロ円は、127円前半から126.70円まで下落したが、ドル円、ユーロドルの買戻しに128.90円まで大幅回復し、128.40円で終了した。
【東京時間戦略】
昨日の衝撃的なGM報道が、ドル円、ユーロドルを大幅に下落させたが、結局、ユーロドルとドル円はほぼ昨日と同水準に戻されていることから、動きが鈍きなりそうだ。ただ、ECB利下げ観測やEU圏金融機関不安が強まり、ユーロが跳ねた水準ではショートを維持したい。
ユーロ売り 128.60円
ストップロス 129.40円
ターゲット 127.80円
(8:15、128.40円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







