2月27日 米財務省、米シティの40%の株主=金融安定化へ《17:00》
《ドル円》
日本の失業率改善が事前予想4.6%に対して4.1%と大幅改善を材料にドル売り円買いが出て、98.60円から下値を切り下げた。また、日本の1月鉱工業生産など一連の本邦経済指標が事前予想とほぼ同じだったため、材料で尽くし感から97.40円へ値を消した。また、日経平均が上値を伸ばしたことも円買いに拍車を掛けたようだ。
【欧米市場戦略】
短期間に7~8円のドル上昇に「ドル高値恐怖症」にあった市場は、日本の失業率が予想以上に改善したで、積み上がったドルロングを短期的に解消した格好だ。市場の多くがドル上値を試すと目論んでいただけに、指標内容に悪いほうへのサプライズがなさ過ぎたため、円高に反転したと見ている。ただ、1月の消費支出の減少幅(前年同月比5.9%)は事前予想を上回り、鉱工業生産指数は予想通り3カ月連続で過去最大の下落率を更新したことから、円にとってはマイナス材料だ。また、市場は、米政府が米シティ優先株を普通株に転換し、30-40%の株主となるとの報道に、ドルの方向を決めかねている。とりあえずは、ドルロングポジションを軽くしたようだ。バーナンキFRB議長、ガイトナー財務長官は、民間金融機関への資本注入はするが、銀行の国有化を否定しており、米金融市場にはポジティブな要因であると思われる。欧米市場の評価を待ちたい。一方、本日のNY市場で発表される米第4四半期GDP改定値は前期比年率5.4%減と速報(3.8%減)から下方修正され、この改定値が更に悪化すれば、ドルの下値を試すことになりそうだ。ドル地合いが底堅くなる中、NY株式の上昇力に勢いはなく、大手金融機関国有化懸念や米ビッグ3破綻懸念が払拭されないため、今後はドルの反落リスクも警戒されるだろう。日米共に強弱材料が混在しているが、麻生政権のお粗末さを考えれば、円売りを継続したい。また、麻生首相はオバマ大統領が財政赤字を2013年までに半減させる公約を掲げていることに対して「そんなに簡単にできる話かなと思わないでもない」と述べ、達成は容易ではないとの認識を明らかにした。手前の頭の蝿も追えないのに、他人様の心配をするとは、滑稽な話だ。衆参で予算通過し、今後の不安定な政局入りとなった。
ドル買い 97.70円
ストップロス 96.90円
ターゲット 98.80円
(17:00、97.85円)
《ユーロドル》
EU圏景況感など経済指標が悪化したことを受けて下落したユーロドルは、その流れを継続して、1.2745ドルから1.2690ドルへ売られた。週末ともあって、ポジション調整のユーロ買戻しに、1.27ドル台半ばとなっている。
【欧米市場戦略】
日経新聞朝刊に今後のユーロドルに大きく影響すると思われる記事が掲載されていた。それは、欧州委員会が急速な財政赤字の拡大を抑制するように、仏、独、ポルトガル、スペイン、イタリアへ要請と中・東欧、旧ソ連諸国の国債の保証料が大幅に上昇したことだ。ウクライナ、カザフスタンなど国債のクレジットデフォルトリスクが3~8倍上昇している。これら地域でレアメタル事業に投資する企業へ多額資金の融資する欧州系金融機関へのリスクは高まるとしている。これらの事は既に、このコラムにて記したが、今後、市場がより重要視すると思われる。また、米格付け会社はウクライナとラロビアを格下げしたが、エストニア、リトアニアの格下げを検討しているとした。本日は、EU圏の消費者物価指数速報値があるが、日米共にCPI、PPIが低下しており、EU圏内の原材料費も低下しているため、前月-0.1%を大幅に下回ると観測され、ECB利下げ幅拡大の見方が強まり、ユーロは下落に向かうと見られる。
ユーロ売り 1.2730ドル
ストップロス 1.2800ドル
ターゲット 1.2580ドル
(17:00、1.2715ドル)
《ユーロ円》
ユーロドルの動きは小幅に留まっている中、ドル円が98.60円から97.40円へ一方向の下落となった影響で、125.50円から123.80円と1.70円の下げとなった。その後、ドル円の戻しに、124円半ばで推移した。
【欧米市場戦略】
ユーロ円単体で動くことがほとんどないことから、ユーロ円動向を予想するのは非常に難しくなってきた。ドル円を堅調と見て一方、ユーロドル下落予想に、ユーロ円の動きは限定的になりそうだ。
123円後半をユーロ下値に、125円半ばが売り水準になりそうだ。現在、124円半ばにあるが、方向感が出難い。
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







