プロの為替戦略プレミアム

2月26日 日,鉱工業生産、次期GDP悪化予想=円売り加速 《8:30》

《ドル円》

本邦貿易赤字額が4ヶ月連続拡大する中、麻生内閣の足並みが乱れ、景気対策への遅れが心配されている。その地合いに、円は対ユーロ、対ドルで売られやすく、97.20円前後で推移した。NY市場に入り、米1月中古住宅販売件数が事前予想480万戸に対し449万戸だったことを嫌気され、ドル円は96.55円まで下落した。また、注目されたバーナンキFRB議長が、再度、米銀大手のシティグループを国有化する計画は全くないとし、や米財務省が金融市場安定化につながる銀行ストレステスト(資産査定)の詳細を発表した事を受けた株式市場の下げ幅縮小に連れて97.80円まで反発し、97.45円で引けた。

【東京市場戦略】

年初にドル円が70円に下落すると予想した市場関係者が消え去った。199580円を割込む時も、ドル円が50円へ下落すると多くのアナリストが騒ぎ出し現実味帯びる話となったが、冷静に考えれば根拠に乏しい。今回も勢いで予想したとも思われる。実際に70円へ下落したら、中国、中東諸国の米国債売りが起こり、世界経済に秩序を失うことになる。さて、今回の円安の切っ掛けとなった0810-12月期GDPの悪化が091-3月期に影響し、マイナス10%台前半が多く、GDPが2四半期連続で2けたマイナスという前例のない事態になる見通しだ。また、明日発表される1月鉱工業生産指数の予測中央値は前月比マイナス10.0%。昨年12月(-9.8%)に続き3カ月連続で過去最大の低下率を更新する見通しだ。これら実体経済をみても、円売りに弾みが付くことになりそうだ。一方、海外勢は日本の財政事情を懸念しだしている。GDPに対して1.7倍に上る財政赤字に理解が出来ないということだ。昨日のオバマ米大統領の演説で、2兆ドルの無駄があり、即刻削減し、2013年に財政赤字を半減させると強調している。日米政権の行動力の違いが浮き彫りとなった。本日だが、本邦輸出筋のドル売りが減少したとは言え、3ヶ月ぶりのドル高もあり、既に、97.80円水準でドル売りが出たようだが、下げた水準ではドルロングを維持したい。

 

ドル買い 97.40

ストップロス 96.40

ターゲット 98.50

8:1597.50円)

 

《ユーロドル》

ユーロドルに大きな材料ない中、1.28ドル台後半に推移していたが、米格付け会社S&Pがウクライナの長期国債格付けを引き下げた事での東欧不安に、一気に1.2690ドルまで下落し、1.2725ドルで取引を終えた。

【東京時間戦略】

米経済指標悪化にユーロドルは一時堅調となったが、やはり、EU圏近隣国の長期国債格下げはユーロへ大きくな悪影響をもたらした。欧州委のアルムニア委員は、銀行国有化について「経営困難に陥っている銀行の問題を解決するための選択肢の1つだ」とし、中東欧経済失速の影響を大きく受けた欧州系大手金融機関の国有化の可能性も示唆している。英系金融機関RBSの国有化の噂も絶えず、EU圏へ飛び火する可能性も大きく、ユーロにとっては売り材料だ。また、トルコやラトビア、ウクライナ、セルビアはIMFへ資金要請しており、ポーランドは利下げを急ぎ、通貨安に翻弄させられている。これらEU圏近隣国の動向がEU圏経済に与える影響は過大だ。本日のユーロドルは、ここ数日の底値圏にあり、買われる水準と思われるが、オバマ米大統領の力強い演説にドル買い/ユーロ売りが先行するだろう。

 

ユーロ売り 1.2730ドル

ストップロス 1.2790ドル

ターゲット 1.2620ドル

8:201.2715ドル)

 

《ユーロ円》

ドル円で円売りが加速する中、ユーロドルの下落に拍車が掛かったため、ユーロ円は124円後半から123.10円へ下落した。ただ、ユーロドルの買戻しもあり、124.00円で引けた。

【東京市場戦略】

ユーロドルがレンジ内取引に終始すると予想されたが、意外にも、底値圏と見られていた1.27ドル半ばもあっさりと割ったため、ユーロ円の下落となった。水準的には円安にあり、ユーロ売り圧力は継続しそうだ。

 

ユーロ売り 124.20

ストップロス 124.80

ターゲット 123.00

8:20124.00円)

 

 

 

 

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

おすすめFX会社

経済指標カレンダー

政策金利表