1月29日 FOMC材料出尽くし、実体経済重視=円買いへ 《17:05》
《ドル円》
朝方は、FOMCの金融対策への期待が強まり、ドル買い/円売りが進んだ海外市場の流れを受けて、90.20円から90.66円へ上昇した。また、日経平均も200円以上の上げとなったため、リスク回避後退から円売りが先行していたが、久しぶりの90円台ということもあり、輸出企業のドル売りも嵩み、ドル上値も限定的となった。午後の取引で日経平均の上げ幅縮小やNY株式先物株価がマイナスに転じたことで、利益確定の売りが出だし、ドル円は一時、89.75円まで売りこまれている。
【欧米市場戦略】
昨日のFOMCは無難な結果となり、一応にリスク回避後退、円売り地合いとなったが、量的緩和策としての長期国債買い入れがあまり明確に打ち出されず、米金融市場の流動性に不安が残る。また、オバマ新政権が米下院に提出した8000ドルに上る景気対策が可決されたものの、共和党全員と一部の民主党員が反対に廻ったことは、今後のオバマ大統領の手腕が試される所だ。大統領は、超党派による賛成によって可決を期待していたようだが、思惑とは異なったようだ。米上院は減税額拡大を要求しているため、来月中旬までに景気対策が簡単に可決されるかが今後の米国経済の先行きを占うことになるが、難航すると思われる。オバマ新政権への過度の期待の修正が今後、見られると予想する。一方、来週に発表予定の米大手金融機関が保有する不良債権買い取りを行う「バッドバンク」設立への期待感が株価上昇の一因となってドル高/円安が進んだが、不良債権買取り価格、時期、規模など細部に不明瞭な点が多く、楽観的に物事を見るわけには行かないようだ。本日は、耐久財受注と新築住宅販売件数があり、事前予想は良くない。FOMCが終了したこともあり、再度、実体経済へ目が向けられることだろう。
ドル売り 90.30円
ストップロス 90.80円
ターゲット 88.80円
(17:00、90.10円)
《ユーロドル》
NY株式市場上昇に連動した日経平均の上げにリスク回避後退から、ユーロドルは1.3150ドルから1.3180ドルへ堅調に推移した。その後、NY株式先物価格のマイナスへ転じたことや日経平均の上昇幅縮小に、ユーロドルの上値も重く1.31ドルを割込んだ。その後の欧州勢は、ロシアルーブル下落を背景に、ユーロドルは一時1.3050ドルへ売りこんだ。
【欧米市場戦略】
昨日のEU圏消費者物価が大幅に低下したことから、デフレ懸念が急浮上している。トリシェECB総裁は、前回の利下げ効果を見極めたいとしており、3月の追加利下げには後ろ向きのようであるが、パラモECB理事は「インフレ期待の抑制でECBはさらに利下げ余地ある」としており、ECBの金利政策に一致する所が見出せず、今後のEU圏の景気動向に不安が浮上しだした。また、米格付け会社は仏、蘭、英の大手金融機関の格付けの引下げ発表をしている。また、本日は独失業率、EU圏信頼感指数など先行き懸念が多い経済指標の発表を控えており、ユーロを対ドルで買い進めるには躊躇せざるを得ない。本日の内容次第では、2月のECB定例理事会で0.5%の利下げ観測が市場に流れ、ユーロドルの下落に拍車が掛かるだろう。
ユーロ売り 1.3130ドル
ストップロス 1.3190ドル
ターゲット 1.2980ドル
(17:00、1.3080ドル)
《ユーロ円》
前日海外市場での円売り地合いが朝方から続いているが、ユーロ円の上値は重く119.20円が精々だった。その後、株式市場の軟調地合いを受けて、リスク回避が先行したため、ドル円、ユーロドルが共に下落し始め、徐々に下値を切り下げ、118円を割込む水準になった。終値は117.90円となっている。
【欧米市場戦略】
EU圏にデフレ懸念が浮上した上、英欧大手金融機関の格付けの下げが発表され、更なる欧州系金融機関の経営に不安が生じてきた。同時に、金融機関への財政出動の可能性もあり、欧州各国の財政赤字拡大を懸念する声が強まっている。基本的、リスク回避行動が強まることは目に見えており、円買い、ユーロ売りが適切な取引形態となるだろう。
ユーロ売り 118.20円
ターゲット 118.90円
ターゲット 116.00円
(17:00、117.90円)
※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。
※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。







