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『負の連鎖』は断ち切られたか、一時的かが重要な要素 《17:07》

《ドル円》

NY株式市場終盤に下げに転じたこととFRBバーナンキ議長の米経済に対する悲観的声明文で朝方のドル円は売りを仕掛けたが、ドルの下値は97円前半が限度となった。その背景は、日経平均の800円を超える予想外の大幅上昇がリスク回避を後退させたことや明日の日銀金融政策決定会合での0.5%の利下げ観測を受けて、98円を壁と見ていた東京勢のストップロスを巻き込みながら急速にドル上昇の上げ足を速め、一時は99.13円を付けた。ただ、ドル売りを控えていた輸出企業からのドル売りに押されて、98円前半へ戻されるが、アジア株式市場全般に大幅高になったことで、ドルは堅調に推移し98円後半の水準を維持している。また、NY株式先物市場が100ドルの上昇をしていることが、ドルの底堅さの支援材料となった。

【欧米市場戦略】

明日の日銀政策決定会合での利下げ、ECBの追加的利下げによって日米欧の協調行動がはっきりしたことから、アジア市場は昨夜のNY市場とは一変し、一時的にでも『負の連鎖』を断ち切った格好となった。この傾向が継続される前提であれば、リスク回避懸念後退からくる株価の上昇、円売りという構図がはっきりするはずだ。また、一部のヘッジファンドの株式の換金売りがリスク許容度を低下させているとされているが、ヘッジファンドは換金売りを既に終えており、株式のこれ以上の大幅な下落はないとする見方も出だした。本日の欧米市場が順調に上昇するとすれば、ドル買いを考えたく、ドル買い水準は、日中のストップロスが始まった98.30円が妥当と見られる。

ドル買い 98.30 / ストップロス 97.80/ ターゲット 99.50

 

《ユーロドル》

 日銀が利下げに動く可能性が高まったことで、世界協調利下げで株価が下支えされるとの期待感からリスク回避の動きが一巡し、米国へのリパトリエーション(資金の本国還流)が一服となることが、ユーロ買い/ドル売りにつながったようだ。朝方の1.29ドル台半ばが日中の底値となったが、NY原油先物価格がNY終値より2ドル程度上昇したことが切掛けとなり、原油相場に連動性の高いユーロ、ポンドが買われる環境となり、ファンド系のストップロスを巻き込みながら大きく上昇し、1.3295ドルをつけた。また、ユーロが円で買われたことも、ユーロの対ドルを押し上げる要因でもある。

【欧米市場戦略】

1.30ドル台が重いと見られていていたユーロが、アジア時間に予想以上の大幅上昇となったことから、欧州勢は攻めにくい相場水準となっているはずだ。ユーロ圏が新興国への融資残高が大きいことが嫌気され、新興国市場の危機が深刻化すると、ユーロも軟調になるという連鎖が働いた。ただ、EUやIMFが緊急支援体制を確立したことで、新興国への懸念は若干薄らいだことを背景に、本日の新興国の株式が上昇したことがユーロにとって好材料となる可能性が高いと思われる。また、短期筋のユーロショートも見受けられ、1.33ドル台へ近づけば、ストップロスを巻き込みながら、もう一段の上昇も期待できそうだ。

ユーロ買い 1.3180ドル/ ストップロス 1.3130ドル/ ターゲット 1.3380ドル

 

《ユーロ円》

日経平均が大幅に上昇したことやECBが協調利下げをするなどユーロにとって支援材料となることが日中にでだしたころから、130円が上値と見ていた短期、中期筋の買戻しやファンド系のユーロ資産の再組み入れなどがあり、126円台から一気に131円と大幅に上昇している。また、原油価格の上昇がユーロの底値を堅くしている。ただ、久しぶりの131円と言うこともあって、輸出企業のユーロ売りが大量に出たために129円台半ばへ下落したが、欧州勢のユーロ買いが入り、対円でも130円前半での取引となっている。

【欧米市場戦略】

負の連鎖が断ち切られたことを条件に、ユーロ買いが先行するだろう。また、日系ファンドがこの下落相場でユーロ資産を売り過ぎたため、買戻しの動きが見られることからも、ユーロが底堅くなるだろう。

ユーロ買い 129.50/ ストップロス 128.80/ ターゲット 132.50

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※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、みなさまに特定の商品をお勧めするものでもありません。上記の為替レートは、参考レートです。

※日中の相場変動、解説はユーロパートナー新着情報に随時掲載致します。

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